ピピピッッ♪ピピピッッ♪


目覚まし時計が鳴っている。


「うるさいなぁ…」


ぱしっ…


目覚まし時計をとめる。


…よし。2度寝しよう。


春のポカポカ暖かい日は寝るに限る。


…うとうとしてきたとき。


「ゆぅーうーとぉー!!起きなさぁーい!!」


母親に怒鳴られた。


うるさいなぁ…。


目覚まし時計も母親も同じくらいうるさい…。

…って何を言ってるんだ?俺は…。


しょうがない。そろそろ起きよう。


トントントン。

1階へ下りていく。


「やっと起きたの?早く寝癖直して、朝ごはん食べなさい!!」


「へーい」

朝ごはんを食べていたら母が、話しかけてきた。

「高校も彩花ちゃんと一緒でよかったわね~!!お母さん安心だわ♪」

「うん」

確かに俺も心強い。


「彩花ちゃんの言うことよく聞くのよ!!」


「うん」


「彩花ちゃんに迷惑かけないのよ!!」


「うん」


あ、彩ちゃんもうすぐくるな。

勘だけど。


「もう!!ちゃんと話聞いてる?」


「うん」


「この子はー…」


ピンポーン♪


ほら、きた。


「彩花ちゃんじゃない?あんたは早く支度終わらせなさい!!」


「はいはい」

ぱたんっ

今日から高校生か~実感ねぇな…。

まぁ…彩ちゃんも居るし大丈夫か。






ぱたんっ

母親が戻ってきた。


「彩花ちゃん待たせてるから、早く行きなさい!!」


「わかってるって。行ってきます」


「いってらっしゃいー!!」


ぱたんっ



外に出ると、彩ちゃんが立ってた。

何か考え事してるな。

「もう考えるのやめよう」

何を考えていたんだ?


「何をやめるの?」


そう言ったら、彩ちゃんはあきらかに動揺した。


これはそっとしといた方がいいな。


彩ちゃんと学校へ向かった。