「遊園地?」


「そう、遊園地」


悠斗、翔君、渚、私の4人で遊ぶ計画を立てた。


行き先は遊園地。


今、渚を誘っているところだ。


「ね、行こうよ。渚」



「私なんかが行ってもいいの?」



「当たり前。私は渚と一緒に行きたいの。だからお願い」



「………………」



一瞬の沈黙。


「彩花ちゃん、大好き!!」


ぎゅっ!!


笑顔で抱きついてきた。



「もう、大袈裟だよ」



体から離れて、少し戸惑った顔をする渚。



「………私の昔話していい?」



「…?…うん」


「…私ね、中学生の頃…いじめられてたんだ」


「…うん」


「クラスの派手なグループに目つけられちゃって…」


「…うん」


「毎日毎日…たくさんひどいことされて…怖かった。今でもその子に会っちゃったら…震えが止まらないと思う」

「…うん」



「でも、変わらなきゃ!!強くならなきゃ!!そう思って…高校では絶対に友達作るんだって…だから入学式の日、あんな変なこと言っちゃった……彩花ちゃんと友達になれたこと、すっごく嬉しい。私、人の見る目あるよね」


笑いながら話ている渚を見て思わず抱き締めた。


「彩花ちゃん!?」


「私はずっと友達だよ。だからたくさん楽しいことしよう。中学でできなかったこと…全部私と一緒にしよう。渚、話してくれてありがとう」



「……彩花ちゃん…私の方こそ…ありがとう…」


これから思い出、いっぱい作ろうね。



渚の笑顔が見られるように、私頑張るから。