Cherry blossoms


「優兎、家まで送ってくれてありがと。」


「…うん、じゃあね。」


「うん、また明日。」


家に向かう優兎が見えなくなるまで私は家に入らないでいた。


「愛姫ってわかりやすいよね。」


耳元で突然囁かれて私はびっくりする。


「ゆ、柚志亜…。」


「愛姫は…お嬢様は優兎様のことが好き…なんですね。」


「違うわよ、優兎はただの幼馴染で…」


「顔が真っ赤ですよ、お嬢様?」


「柚志亜、からかってるの…?」


でも、柚志亜の言われたとおりだから


…図星だから顔が真っ赤になっているのかもしれない。


優兎の前だと無意識に甘えてしまうこともあるし、もしかしたら本当に…


『私は優兎が…』


なんてしばらく考えてしまった。