Cherry blossoms

しばらくすると青ざめていた女の子がこちらに気づき、慌てた様子で口を開いた。


「し、色様…ち、違うんです…わ、私はただ…。」


「『○○○を落とすつもりはなかった。』…って言いたいの?」


俺の言葉を聞いた彼女はくちをこもらせる。


「でも、現実を見てみなよ。


…○○○を落としたでしょ?


これでもまだ違うと言える?」


「ご、ごめんな…さ…い…ごめんなさいっ…私…私は…○○○を…」


「…泣き止んで。

この事実を隠そう…いや、なかったことにしよう?」


「え…?」


「俺達は何も見なかった。


やらなかった。


この場にいなかった。


…OK?」


…そして、俺自身ももう誰も傷つけないために


――この事件と一緒に人の愛し方もほうむりさろう。