―――ガラガラ
「愛姫…?」
病室から出ると愛姫がいた。
「あっ、優兎…帰ろっか。」
笑顔でそういう愛姫の目の周りは赤く腫れていた。きっと泣いていたのだろう。…愛姫がよく泣くのは昔からのことだった…し、ここ最近もよく泣いているから、僕はあえて何も聞かずにただ黙って頷いた。
「お母様、珍しくあんなに喋ってくれたわ…。」
「え…?」
「…なんでもない、独り言。」
「そっか。」
その後はずっと沈黙が続いた。
とりあえず愛姫を家まで送り、僕も家に帰ることにした。
その時、愛姫のお母さんが言っていた言葉の意味について考えていた。
