「桜の写真ね…。」
「お母様、桜の花好きでしょう?」
「えぇ…好きだし、それに思い出もあるからね…。」
「思い出…?」と愛姫が不思議そうに首を傾げる。
「そう、あれはあの人…愛姫、貴方のお父さんと付き合って数ヶ月後だったかしら…」
愛姫のお母さんは懐かしそうに、昔のことを話始めた。
その頃は2人とも大学に通っていたの。
それである春の日……
『桜の花って綺麗よね。』
『そうだな。あ…桜の花言葉って知ってるか…?』
『えっと……【精神の美】と…』
『【優美な女性】…だよ。お前にぴったりだな。』
「…そのあと、あの人は照れくさそうに『俺とこれからも一緒にいてくれないか』ってプロポーズしてきたのよ。」
