「ん」 突然、差し出された手。 「……何?」 喉でも痛くて、飴が欲しいの? それとも手に何かついてるの? 「馬鹿」 戸惑うあたしに、言い放つと 「……っ」 手を握られる。 「仕方ねぇから、繋いでやる」 ……ふん、ただの女除けだけどな って言うから、慧也にとっては別に気持ちが入ってるわけではないと思う。 でも、それでも、 ────嬉しかった。