『従業員としても、人間としても落ちぶれている』 そのとおりかもしれない。 そう、卑屈になってしまう。 多分、あたしは今にも泣き出しそうな顔をしていたんだと思う。 慧也は店長に 「ちょっと休憩してきますね」 そうとだけ言うと、あたしの手首を掴み取り店の外に出た。 「……え!?……ちょっ」 「黙れ」 そう言って連れて来られたのはお店のある通りの裏路地のようなところ。 「泣けよ」 ひと気のないところに、彼の声だけが静かに響いた────