こんにちは
櫻木 めい(さくらぎ めい)です。
私は今、電柱の影から好きな人である植野 翔(うえのしゅん)君を眺めてます。
なんで影からなのか?
そんなの、決まってます!!!
話しかけることが出来ないからです!!
断じてストーカーじゃ無いですよ!
ましてや、変質者でも無いですよ!
「あぁー今日も植野君かっこい「そんなとこでなにしてんのよっ!」きゃあああ!?」
誰誰誰誰誰誰?!?!
恐る恐る見てみると、そこには
「そんなとこでなにこそこそしてんの!」
綺麗なピンク色の羽を持つ、妖精がいた。
って、妖精?!
「あの人が好きなの?だったら、こんなとこでつっ立ってる場合じゃないでしょ!」
「そ、それは…!」
なんなのこの子ぉ…
「とにかく話しかけなさいよ‼︎ストーカーかっつーの!」
あ、ぐさってきたよ、心に。
ストーカーとか、ちょっと自覚してたしね、うん。
でもでも、そう言われて話しかけることができたら、もうとっくにしてるっていうか…
話題もないし…
「何言ってんのよ!じゃああんた、ずっと電柱の影でストーカーしてるつもりなわけ?」
え?え?!
心…読まれた…?
「あ、言っとくけど、私は人間が考えてること、わかるわよ。なんたって妖精だから!」
「や、やっぱり妖精なんだ…」
「そうよ、妖精。行動力の妖精。リリィよ。」
行動力…かぁ…
「私はあなたを助けに来たの。櫻木めいさん。」
