何とか許してもらえた…。



ふと、祐哉くんの方を見る。



こっち向いてニコッと微笑む祐哉くん。



やっ…やばいよ…目合っちゃったよ…



祐哉くん、あたしが遅刻した事に対して

何も思ってないみたい。よかった…。



♪キーンコーンカーンコーン



何もしない間に1時間目が終わった。



「麗華ーー?なんで遅刻したのー?」



親友の凛が笑いながら聞いてくる。



「わかんない…」



私は上手く答えられない。



「どーせ昨日の夜、祐哉くんの事考えて

て寝れなかったんでしょー!っあははは

はははっっ」



「ち、ちょ、ちょっと、声デカイよ!」



「あ、ごめんごめーん!あははっ」



凛はこう見えて勘がいい。私の考えてる

こと、やることなんて全部お見通しだ。

まぁ確かに私は昨日の夜、祐哉くんの事

を考えていた。



「でさぁー告白するんでしょ?」



「い、いや…でも…」



「そうだっ!じゃあ今日、祐哉くんと一

緒に帰ったら?」



私と祐哉くんは家が遠いわけでもない。

誘ってみよっかなぁ…



「う、うん…誘ってみるよ」



とは言ったものの…。