部屋に残ったかすかなあなたのにおい。 貴方を想う。されどあなたは戻ってこない。 もう一度言って頂戴よ。愛してるって。 こんなお願いしても無駄ね。 だってあなたはもう隣にいないんだもの。 そうやって私はあなたのにおいの残ったセーターに顔をうずめるの。 忘れようとすればするほど、私の脳に深く刻まれていくの。 ほんと、にくい男ね。