「凛斗、夏海ちゃんただいま」

お母さん達がやっと帰ってきて、少しずつ緊張がほぐれた。

4人でたこ焼きパーティーをした。

人数は、少なかったけど
私にとってこの時間は楽しい思い出の一つになった。

「あ、そうだ。夏海ちゃん、凛斗に勉強を教えてもらいたいんだ」
「いいですよ。凛斗、明後日くらいに復習テストなかったっけ?」
「たぶんあった気がする」
「んじゃ、やろっか」

そのとき凛斗の顔がにやりと笑った。

私は、そのときいやな予感がした。