入学式も終わり、教室に入り席に着いたとき
莉子のほうを向くと、「お疲れ」と口をパクパクしていた。
私も「ありがとう」と口をパクパクした。

その後すぐに席替えが行われた。
莉子と私は、前後の席になることができた。

「やったー!莉子と前後になれるなんてうれしい」
「私もだよ」

隣は・・・・・凛君だった。

「莉子ー、隣だれ?」
「ん、私は、和君だよ」

和君こと西原和希君は、莉子の彼氏だ。
中学の時、和希くんが莉子に告白をして、2年間も続いている。

「そこの4人早く席動かせ」
「「「「はーい」」」」
「夏海、よろしくな」
「うん。こちらこそよろしく」
「後、呼び捨てでいいから」
「わかった」
その時・・・
キンーコンーカンーコンーキンーコンーカンーコン
   と、チャイムが鳴った。

「気を付け、礼」
「さようなら」

「莉子~~。お母さん待ってるから、下行くね」
「バイバイ」「バイバイ」

莉子とバイバイして、お母さんの元へと向かった。