「にーちゃん!!」
学校に行く時間になり玄関で靴を履いていると、後ろからデカい声で呼んできたのは7歳の弟の太陽。
「お??どした??」
靴を履き終え振り返ると、これでもかと言うほどの明るい笑顔。
「今日帰って来たらパーティーな!!」
「はいはい、ちゃんと覚えてるよ」
力いっぱいそう言われ、俺もそれに笑いながら答える。
「それじゃあ太陽、今日も野球頑張ってこいよ??いってきます」
頭をポンポン2回撫でると、太陽は俺の言ったことに大きく頷いた。
それを見て、俺は手を振って玄関のドアを開けた。
「にーちゃん!!」
足を1歩出したところで呼び止められた。
「誕生日!!おめでとー!!」
ニカッと笑う太陽。
「おう!ありがとう!」
俺も同じようにニカッと笑い玄関から外に出た。
「朝から元気だなー太陽」
自転車に跨がり俺を待っていた瀬那は笑ってそう言った。
「悪いな待たせて、まあ許せ」
「上からかよ、別にいいけど」
荷台に跨がる俺に吹き出しながらそう返してきた。
「レイ」
「あ??」
「誕生日おめでとう」
そう言ってペダルを踏み漕ぎ出す瀬那。
「サンキュ」
6月17日、降水確率0%。
今日は俺の誕生日。
「岡本!今日誕生日だろ?おめでとう!」
「お前今日誕生日か!おめでとう!」
学校へ着くといろんなやつからおめでとうと言葉をもらった。
何か照れくさいとこもあるけど、やっぱり祝ってもらえんのは嬉しくて、俺は素直にお礼を言った。
「岡本君!誕生日おめでとう」
「岡本君おめでとう!」
「ん??あぁ、サンキュー」
靴箱のところで靴を履き替えていると、他のクラスのあまりよく知らない女子が話しかけてきた。
手にはピンクのラッピングされたもの。
それを思いっきり胸に押し付けられ受け取ると、それを確認した女子は2人揃って逃げるように走って行った。
「何なんだ??」
よくわからないが、かろうじて渡されたものは誕生日プレゼントであることはわかる。
俺はそれを鞄の中に突っ込み靴を履き替え終わった瀬那と教室へ向かった。
「おめでとう岡本!」
「岡本君これプレゼント!」
教室へ着くと瀬那はさり気なく俺から離れた。
意味がわからなくて瀬那を呼び止めると、「頑張れ」と一言。
もう1度声をかけようとした瞬間、クラスメートに囲まれ、祝いの言葉やプレゼントをもらった。
驚いていると、目の端に「よかった逃げといて」と言うように息をつく瀬那が見えた。
学校に行く時間になり玄関で靴を履いていると、後ろからデカい声で呼んできたのは7歳の弟の太陽。
「お??どした??」
靴を履き終え振り返ると、これでもかと言うほどの明るい笑顔。
「今日帰って来たらパーティーな!!」
「はいはい、ちゃんと覚えてるよ」
力いっぱいそう言われ、俺もそれに笑いながら答える。
「それじゃあ太陽、今日も野球頑張ってこいよ??いってきます」
頭をポンポン2回撫でると、太陽は俺の言ったことに大きく頷いた。
それを見て、俺は手を振って玄関のドアを開けた。
「にーちゃん!!」
足を1歩出したところで呼び止められた。
「誕生日!!おめでとー!!」
ニカッと笑う太陽。
「おう!ありがとう!」
俺も同じようにニカッと笑い玄関から外に出た。
「朝から元気だなー太陽」
自転車に跨がり俺を待っていた瀬那は笑ってそう言った。
「悪いな待たせて、まあ許せ」
「上からかよ、別にいいけど」
荷台に跨がる俺に吹き出しながらそう返してきた。
「レイ」
「あ??」
「誕生日おめでとう」
そう言ってペダルを踏み漕ぎ出す瀬那。
「サンキュ」
6月17日、降水確率0%。
今日は俺の誕生日。
「岡本!今日誕生日だろ?おめでとう!」
「お前今日誕生日か!おめでとう!」
学校へ着くといろんなやつからおめでとうと言葉をもらった。
何か照れくさいとこもあるけど、やっぱり祝ってもらえんのは嬉しくて、俺は素直にお礼を言った。
「岡本君!誕生日おめでとう」
「岡本君おめでとう!」
「ん??あぁ、サンキュー」
靴箱のところで靴を履き替えていると、他のクラスのあまりよく知らない女子が話しかけてきた。
手にはピンクのラッピングされたもの。
それを思いっきり胸に押し付けられ受け取ると、それを確認した女子は2人揃って逃げるように走って行った。
「何なんだ??」
よくわからないが、かろうじて渡されたものは誕生日プレゼントであることはわかる。
俺はそれを鞄の中に突っ込み靴を履き替え終わった瀬那と教室へ向かった。
「おめでとう岡本!」
「岡本君これプレゼント!」
教室へ着くと瀬那はさり気なく俺から離れた。
意味がわからなくて瀬那を呼び止めると、「頑張れ」と一言。
もう1度声をかけようとした瞬間、クラスメートに囲まれ、祝いの言葉やプレゼントをもらった。
驚いていると、目の端に「よかった逃げといて」と言うように息をつく瀬那が見えた。