昨日の約束のもとボク達は修学旅行の買い物にlibertyのメンバーで行くことに。
今日は学校が昼までだから制服のまま買い物に行くことになった。


「準備出来た??そろそろ行くぞー」


ボクがそう言うとナルみんとカナデとリョウキチは靴を履いてボクのところへ来た。


「レイ??まだ??」


靴はとっくに履けてるくせに携帯を弄っていてこっちに来ようとしないレイ。


「玲斗、何やってるの??」


カナデの呼びかけに「ちょい待って」と言い、何かを打ち込んでよしっ!と言い笑ったレイ。


「どしたの玲斗、突然笑い出して」


「まあまあ、ちょっと待てよ」


ナルみんの言葉にそう答えてニヤニヤ笑い出した。


「何か企んでる感じの笑い方だね」


ボクへボソッと呟いたリョウキチ。
うん、ボクもリョウキチと同意見。


「岡本先輩」


「おぉ!」


突然レイの名前を呼んで小走りでやってきた子がいた。
レイもその子へ片手を挙げてヒラヒラと手を振っている。

ん??あれは確か……。


「何で伊吹さんがいるの??」


ボクの問いによくぞ聞いてくれましたとばかりに笑い出したレイ。


「あれ??後藤先輩だ~」


「トナミちゃん!?」


「あっ荒川先輩!?」


「小早川さんまでどうしたの??」


レイが喋ろうとした瞬間、トナミちゃんと小早川さんもやってきた。


「げっ……舞璃、何でこの人いるって言わなかったの??」


「蛍ちゃ~ん!」


「長坂先輩っ……」


「瑠美ちゃんも……ってことは、レイ」


小鳥遊さんと神崎さんも2人の後からやってきた。
ナルみんは嬉しそうに名前を呼び、カナデはこの状況を見て何かわかったようにレイの名前を呼んだ。


「さすがカナ!読みがいいな!伊吹達も買い物に誘ったんだよ」


そうニヤニヤしながら言い除けたレイ。

ナルみんを見て小鳥遊さんを誘ったらおもしろいんじゃないか、でもそうなら他の子達も誘ってもっとおもしろくしよう、というのがレイの考えらしい。


「すみません…突然で迷惑ですよねっ…」


「迷惑じゃないよ、それに誘ったのはこっちみたいだし、瑠美ちゃんが迷惑じゃないなら笑って一緒に来てくれたらそれでいいんだよ」


「はっ、はい!……」


「うん」


下を向いて照れながらカナデと話している神崎さんと、そんな神崎さんに微笑んでいるカナデ。


「ごめんね突然、大丈夫だった??」


「全然大丈夫です!それに修学旅行の買い物に付き合わせていただくなんて嬉しいです」


「そお??それならよかった。小早川さんも一緒に選んでね??」


「はいっ」


リョウキチへ終始笑顔で嬉しそうに話す小早川さんと、同じく終始笑顔のリョウキチ。


あぁ、確かにおもしろい。
レイの判断間違ってないな。