昨日は楽しかったな~。
鯉のぼりも兜もすごかった。
りょうの家のヤーさん達はちょっと怖いけど、普段はあんな風にめっちゃ優しいからやっぱりりょうの家は楽しい。
そんなことを考えながら俺は部活へ向かうため校門をくぐった。
「松岡くーん!」
その声に振り向くと2人のテニス部の女の子が手を振って小走りで俺のもとへ来た。
「おはよ~今日も可愛いね~」
言っておくけどこれが俺の挨拶だからね。
チャラいとかそういうのじゃないから。
「今日誕生日でしょ?おめでとう!」
2人の手にはラッピングされた袋。
今日5月6日は俺、松岡成海の誕生日だ。
「おっはよー!成海君おめでとう!」
「今日誕生日だよね?おめでとう!」
部活へ向かっている途中今度は音楽部の女の子達からプレゼントをもらった。
「俺愛されてるな~!みんなありがとう」
「愛じゃないもーん!」
「お世話になってます的な感じだから!」
女の子達と冗談を言い合いながら話をしていると、また別の女の子達がプレゼントを持ってやって来た。
そうしてそれを見ていた男子からの痛い視線を感じながら優越感に浸っている俺。
「あっ奏ちゃんおっは~!」
左に流された長い前髪の横顔が通り過ぎて行くのが見えて声をかけると周りの女の子達も奏ちゃんへ挨拶した。
「あぁ、おはよう(朝からうるさいな高い声)」
「(営業スマイル奏ちゃん……信頼してない人には心の中で何思ってるかわかったもんじゃない……)」
俺が苦笑いしていると後ろからポンポンと肩を叩かれた。
「ナルみんおは!」
「おはよう玲斗!」
「あれ!?ボク無視!?」
うるさい金髪ロン毛を無視して玲斗へ挨拶すると中指を立てられた。
何なんだこの一方通行の挨拶達は。
「ハハハッ」
笑い声のする方へ目を向けてみると右手に本を持って道場へ向かう途中のりょうがいた。
「おはよ、朝から元気だね」
そう俺達に言ってゆっくり歩いて行ったりょうに続くように奏ちゃんも「本当にね」なんて言いながら歩いて行った。
「今日外周ダルいなぁ……」
今日の部活の予定をチェックしてそう言った玲斗。
「外周とか終わってんね、まあがんばれ」
苦笑いしながら玲斗と一緒に歩いて行ったセツ子。
「俺空気扱いじゃん!」
何とも酷い扱いを受ける俺。
そんなことお構いなしかのように平然としている奏ちゃんと、大あくびをした玲斗。それから携帯を弄りだしたセツ子と、持っていた本を鞄に閉まったりょう。
「どんだけ自由なの」
そう言って俺も部活へ向かうために4人の背中を追いかけた。
鯉のぼりも兜もすごかった。
りょうの家のヤーさん達はちょっと怖いけど、普段はあんな風にめっちゃ優しいからやっぱりりょうの家は楽しい。
そんなことを考えながら俺は部活へ向かうため校門をくぐった。
「松岡くーん!」
その声に振り向くと2人のテニス部の女の子が手を振って小走りで俺のもとへ来た。
「おはよ~今日も可愛いね~」
言っておくけどこれが俺の挨拶だからね。
チャラいとかそういうのじゃないから。
「今日誕生日でしょ?おめでとう!」
2人の手にはラッピングされた袋。
今日5月6日は俺、松岡成海の誕生日だ。
「おっはよー!成海君おめでとう!」
「今日誕生日だよね?おめでとう!」
部活へ向かっている途中今度は音楽部の女の子達からプレゼントをもらった。
「俺愛されてるな~!みんなありがとう」
「愛じゃないもーん!」
「お世話になってます的な感じだから!」
女の子達と冗談を言い合いながら話をしていると、また別の女の子達がプレゼントを持ってやって来た。
そうしてそれを見ていた男子からの痛い視線を感じながら優越感に浸っている俺。
「あっ奏ちゃんおっは~!」
左に流された長い前髪の横顔が通り過ぎて行くのが見えて声をかけると周りの女の子達も奏ちゃんへ挨拶した。
「あぁ、おはよう(朝からうるさいな高い声)」
「(営業スマイル奏ちゃん……信頼してない人には心の中で何思ってるかわかったもんじゃない……)」
俺が苦笑いしていると後ろからポンポンと肩を叩かれた。
「ナルみんおは!」
「おはよう玲斗!」
「あれ!?ボク無視!?」
うるさい金髪ロン毛を無視して玲斗へ挨拶すると中指を立てられた。
何なんだこの一方通行の挨拶達は。
「ハハハッ」
笑い声のする方へ目を向けてみると右手に本を持って道場へ向かう途中のりょうがいた。
「おはよ、朝から元気だね」
そう俺達に言ってゆっくり歩いて行ったりょうに続くように奏ちゃんも「本当にね」なんて言いながら歩いて行った。
「今日外周ダルいなぁ……」
今日の部活の予定をチェックしてそう言った玲斗。
「外周とか終わってんね、まあがんばれ」
苦笑いしながら玲斗と一緒に歩いて行ったセツ子。
「俺空気扱いじゃん!」
何とも酷い扱いを受ける俺。
そんなことお構いなしかのように平然としている奏ちゃんと、大あくびをした玲斗。それから携帯を弄りだしたセツ子と、持っていた本を鞄に閉まったりょう。
「どんだけ自由なの」
そう言って俺も部活へ向かうために4人の背中を追いかけた。