liberty~俺達のヒマをつぶしておくれ~

「玲斗遅いね」


携帯で時間を確認したカナデは今12時5分だということをボク達に知らせた。


「レイね、一緒に来てたんだけどさ、服がアレすぎて一旦家帰らせて着替えさせたんだけど、着替えんの遅くてボクだけ先来た」


そう伝えれば全員納得した。
レイはスポーツメーカーの物なら大丈夫なのに、普段着となるとめっちゃダサい。
特にTシャツが信じられない。
だからレイの服はだいたいボク達がセレクトしている。


「あっレイ来たよ」


リョウキチが顔を向けている方向へ目を向けると、七分丈のズボンにサスペンダー(肩紐は付けていない)。上は英文字のガラTシャツにパーカーを羽織って袖を捲り、ターバンを頭に巻くという服装で、両手をズボンのポケットへ突っ込み小走りでやって来るレイがいた。


「遅れて悪い!」


眼鏡のイケメンはやはり萌え要素が高いらしい。
だって周りの盛り上がりがヤバい。
既に誰派??という会話がダイレクトに聞こえてくる。


「やっぱりセツ子無駄にセンスいいよね」


レイの服を見てそう言ったナルみん。
何か失礼じゃね??


「茶色のシャツの上にニットのフード付きコートを着て、ズボンは裾を捲って、ループタイ付けてるその服装もオシャレだよね」


「今日は髪1つにまとめて三つ編みしてるんだね。暑苦しくなくていいんじゃない」


ボクの服を見て笑顔で褒めてくれたリョウキチと褒めてるんだかボクを苛めたいのかわからないカナデ。


「そろそろ行こうぜ、周りがうるさくなってきた」


「うっわ、今あの子セツ子のこと見てた。信じられない、俺がいるのに」


レイの言葉通り無駄に人が集まってきていた。だからボク達はさっさと立ち去ろうと歩みを進めた。
ナルシスト発言のナルみんを無視して歩き続けた。


そして目的のゲームセンターへ到着。
それぞれしたいゲームがありボク達はバラバラになった。


「レイ音ゲーか」


かの有名な太鼓を叩く音ゲーをしようとしていたレイに話しかけると、真剣な顔で曲を選んでいた。


「よしっいくぞ!」


レイはその掛け声のもと、バチを両手にドコドコ叩き出した。


「早っ!ってかスゲッ!!」


信じられないスピードで太鼓を叩く上、1つもミスをしていない。
そう感心していると、突然レイが発狂しだした。


「あーーっコレ邪魔!!」


ブチィッ!!


「ちょっ!!レイ!おまっ何やってんだよ!!」


なんとバチと本体を繋いでいるヒモを千切ったのだ。


「あ??違う違う。コレ勝手に千切れたから」


嘘付け。今確実引きちぎったから。
フルコンボして喜んでる場合じゃねーってば。