土曜日、ケーキが美味しいと評判のカフェ。
ずっと五人で来たいね、と言っていた場所。
なのに、ケーキが少しも喉を通らない。
理由は簡単。
この首にかかっている、天然石がキラリと光るネックレスと、可愛らしくラッピングされたマカロンをくれた人のことを考えているから。
でもそれは私だけじゃない。
四人も、私と同じように思い浮かぶ人がいる。
だって、私達が今こうして集まっているのもそれが理由だから。
私達は気付いてしまった。
先輩のことを好きだということを。
だけど突然のことすぎて、私達は戸惑っている。
だからこうして話す機会を作った。
「それじゃあ誰から話そうか」
私達四人と違って、冷静、というかいつもより楽しそうな杏奈がそう言った。
私達はその言葉に一斉に黙る。
こうして場を作ったくせに、意気地なしだから。
そんな私達を見て、杏奈が苦笑いした後、“じゃあワタシが決める”と言った。
「まずは瑠美からね」
「えっ!!?私っ!!?」
まさか自分が最初に当たるとは思っていなかった私は驚きのあまり大きな声を出してしまう。
「蛍は死にそうだから最後。ってなると、瑠美から」
円形のテーブルを囲むように座っている私の隣は蛍。
確かに今まで見たことない顔をしてる。
最後に回すなら確かに私から順に時計回りのほうがいいかも……。
それに、自分の気持ち抱えたまま他の四人の話を聞けるほど私は器用じゃないし。
「わかった……、それじゃあ私から……」
私は泣きそうな気持ちを抑えて、ゆっくりと昨日のことを話し始めた。
「私が長坂先輩のことを好きだと気付いたのは……」
ずっと五人で来たいね、と言っていた場所。
なのに、ケーキが少しも喉を通らない。
理由は簡単。
この首にかかっている、天然石がキラリと光るネックレスと、可愛らしくラッピングされたマカロンをくれた人のことを考えているから。
でもそれは私だけじゃない。
四人も、私と同じように思い浮かぶ人がいる。
だって、私達が今こうして集まっているのもそれが理由だから。
私達は気付いてしまった。
先輩のことを好きだということを。
だけど突然のことすぎて、私達は戸惑っている。
だからこうして話す機会を作った。
「それじゃあ誰から話そうか」
私達四人と違って、冷静、というかいつもより楽しそうな杏奈がそう言った。
私達はその言葉に一斉に黙る。
こうして場を作ったくせに、意気地なしだから。
そんな私達を見て、杏奈が苦笑いした後、“じゃあワタシが決める”と言った。
「まずは瑠美からね」
「えっ!!?私っ!!?」
まさか自分が最初に当たるとは思っていなかった私は驚きのあまり大きな声を出してしまう。
「蛍は死にそうだから最後。ってなると、瑠美から」
円形のテーブルを囲むように座っている私の隣は蛍。
確かに今まで見たことない顔をしてる。
最後に回すなら確かに私から順に時計回りのほうがいいかも……。
それに、自分の気持ち抱えたまま他の四人の話を聞けるほど私は器用じゃないし。
「わかった……、それじゃあ私から……」
私は泣きそうな気持ちを抑えて、ゆっくりと昨日のことを話し始めた。
「私が長坂先輩のことを好きだと気付いたのは……」