どの子もとっても可愛い。
それぞれに個性があり、性格や服装もバラバラだけど、それがまた可愛い。
「松岡先輩、アタシの友達にちょっかいかけないでくださいよ??」
俺を睨むように見てきた小鳥遊蛍ちゃん。
女の子達の中では一番身長が高いけど、俺の方がもっと高いから、自ずと上目使いになっていることに蛍ちゃんは気付いていない。
サラサラなロングの黒髪と綺麗に切りそろえられた前髪に桜が落ちてきたがそのことにも気付いていない。
「もうっ可愛いなぁ~!蛍ちゃんが一番可愛いから心配しなくても大丈夫だよ!」
そう言った俺を引いたような目で見てくる蛍ちゃん。そんなところも可愛いけどね。
「みんな場所取り今から??」
「はい、今からです」
りょうにそう聞かれて返事をした詩音ちゃん。
「だったらいっそ俺達と一緒にする??」
「へっ??でも……」
玲斗の言葉に驚いた顔をした舞璃ちゃん。
「トナミちゃんは来る??」
「いいんですか??」
笑顔で呼んだセツ子に「わーい」と言いながら近寄る杏奈ちゃん。
「杏奈っ…すみませんご迷惑おかけして…」
「迷惑じゃないよ、誘ったの俺達だからね。瑠美ちゃんもおいで」
謝る瑠美ちゃんにそう伝えて、シートへ戻って行く奏ちゃんを戸惑いながらも小走りで追いかける瑠美ちゃん。
「蛍ちゃんも。ね??」
小首を傾げてそう言うと「ふぅ」とため息をつくように息を吐き、了承した蛍ちゃん。
計10人で輪を描くように座った俺達。
弁当は場所取り後に買いに行こうとしていたらしい女の子達は瑠美ちゃんが作ったお菓子は持っていたが弁当は持っていなかった。
「弁当俺が作ったからさ、よかったらみんなも食べてよ。張り切って作り過ぎたから」
そう言うと女の子達は嬉しそうに頷いてくれた。
そしていよいよ弁当の蓋を開けると、9人は感嘆の声と拍手をくれた。
各々好きなものを取り、口に入れると「美味しい」と笑顔で言ってくれた。
やっぱり作った甲斐があった。そう思いながら俺も弁当へ箸を伸ばした。
あれから30分もしないうちに弁当は空になった。
女の子達はみんな俺がまだまだ全然食べれるっていう時には既にお腹いっぱいだと言い桜を楽しんでいたが、高2男子達は桜よりも弁当を食べ進めることに集中していた。
しかも、弁当を食べ終えても、瑠美ちゃんの作ったお菓子も普通に食べきってしまった。
恐るべし、高2男子。
「今年は今までで一番楽しかったかもな」
「そうだな、やっぱり人数多い方が楽しいよな」
セツ子がそう言うと、玲斗も頷きながらそう返した。
「お弁当もお菓子もとても美味しかったよ、ありがとう」
「俺達に付き合ってくれてありがとう」
りょうと奏ちゃんはそうお礼を言って笑った。
「また来年もみんなで桜祭りしたいね~。また俺達に付き合ってね」
俺がそう言うと、女の子達は顔を見合わせた後笑ってくれた。
花より団子だとしても、結果的にはみんなで遊ぶことが何より楽しい。
俺の作った弁当を美味しそうに食べてくれるなら、花への興味2割くらいのこいつ達とでも楽しいんだ。
だけど今年から、桜にも負けない華やかで可愛い女の子達が増えたことはやっぱりちょっと嬉しい。
「さすがにガチで男は愛でられないからなぁ」
ボソッと呟いた自分の言葉に少しおかしくてクスッと笑い、来年の桜祭りを今から楽しみにしている自分がいることに気付いた。
俺せっかちすぎだな。
舞う桜を見て、もう一度クスッと笑った。
それぞれに個性があり、性格や服装もバラバラだけど、それがまた可愛い。
「松岡先輩、アタシの友達にちょっかいかけないでくださいよ??」
俺を睨むように見てきた小鳥遊蛍ちゃん。
女の子達の中では一番身長が高いけど、俺の方がもっと高いから、自ずと上目使いになっていることに蛍ちゃんは気付いていない。
サラサラなロングの黒髪と綺麗に切りそろえられた前髪に桜が落ちてきたがそのことにも気付いていない。
「もうっ可愛いなぁ~!蛍ちゃんが一番可愛いから心配しなくても大丈夫だよ!」
そう言った俺を引いたような目で見てくる蛍ちゃん。そんなところも可愛いけどね。
「みんな場所取り今から??」
「はい、今からです」
りょうにそう聞かれて返事をした詩音ちゃん。
「だったらいっそ俺達と一緒にする??」
「へっ??でも……」
玲斗の言葉に驚いた顔をした舞璃ちゃん。
「トナミちゃんは来る??」
「いいんですか??」
笑顔で呼んだセツ子に「わーい」と言いながら近寄る杏奈ちゃん。
「杏奈っ…すみませんご迷惑おかけして…」
「迷惑じゃないよ、誘ったの俺達だからね。瑠美ちゃんもおいで」
謝る瑠美ちゃんにそう伝えて、シートへ戻って行く奏ちゃんを戸惑いながらも小走りで追いかける瑠美ちゃん。
「蛍ちゃんも。ね??」
小首を傾げてそう言うと「ふぅ」とため息をつくように息を吐き、了承した蛍ちゃん。
計10人で輪を描くように座った俺達。
弁当は場所取り後に買いに行こうとしていたらしい女の子達は瑠美ちゃんが作ったお菓子は持っていたが弁当は持っていなかった。
「弁当俺が作ったからさ、よかったらみんなも食べてよ。張り切って作り過ぎたから」
そう言うと女の子達は嬉しそうに頷いてくれた。
そしていよいよ弁当の蓋を開けると、9人は感嘆の声と拍手をくれた。
各々好きなものを取り、口に入れると「美味しい」と笑顔で言ってくれた。
やっぱり作った甲斐があった。そう思いながら俺も弁当へ箸を伸ばした。
あれから30分もしないうちに弁当は空になった。
女の子達はみんな俺がまだまだ全然食べれるっていう時には既にお腹いっぱいだと言い桜を楽しんでいたが、高2男子達は桜よりも弁当を食べ進めることに集中していた。
しかも、弁当を食べ終えても、瑠美ちゃんの作ったお菓子も普通に食べきってしまった。
恐るべし、高2男子。
「今年は今までで一番楽しかったかもな」
「そうだな、やっぱり人数多い方が楽しいよな」
セツ子がそう言うと、玲斗も頷きながらそう返した。
「お弁当もお菓子もとても美味しかったよ、ありがとう」
「俺達に付き合ってくれてありがとう」
りょうと奏ちゃんはそうお礼を言って笑った。
「また来年もみんなで桜祭りしたいね~。また俺達に付き合ってね」
俺がそう言うと、女の子達は顔を見合わせた後笑ってくれた。
花より団子だとしても、結果的にはみんなで遊ぶことが何より楽しい。
俺の作った弁当を美味しそうに食べてくれるなら、花への興味2割くらいのこいつ達とでも楽しいんだ。
だけど今年から、桜にも負けない華やかで可愛い女の子達が増えたことはやっぱりちょっと嬉しい。
「さすがにガチで男は愛でられないからなぁ」
ボソッと呟いた自分の言葉に少しおかしくてクスッと笑い、来年の桜祭りを今から楽しみにしている自分がいることに気付いた。
俺せっかちすぎだな。
舞う桜を見て、もう一度クスッと笑った。