ナルみんの準備が終わり、ボクたちは次の目的地であるカナデの家へと向かった。
右京さんがどうしてあんな笑みを浮かべたのかは気にすることなく。
「何やってんの」
インターホンを押し、4人で扉が開くのを待っていると、出てきたのはカナデ。
ボク達が笑顔で待ち構えていたのを見て、訝しげな顔をした。
「初詣⁇……」
理由を説明したボク達に向けて、明らかに“こんな寒い日に⁇”と後に続きそうな勢いでそう言ったカナデ。
「みんなで初詣なんて楽しそう!」
この引きこもり症のやつをどうやって連れ出そうかと考えていると、突然、カナデの後ろから別の声が聞こえた。
「兄さんっ⁉︎」
そこにいたのはカナデの兄である響さん。
カナデの驚いた声とは対照に、ボク達に向けてニコニコと笑みを浮かべている響さん。
「カナ君、いっておいでよ」
「えっ、でも……」
「僕がいるから大丈夫だよ。だから気にせずいっておいで」
「………」
ニコニコ笑う響さんの言葉に、カナデは困ったような表情をした。
何か都合でも悪かったのだろうか。
そう思いながら、カナデの返事を待っていると……。
「カナ君が友達と一緒に遊びに行くなんて、お兄ちゃん感激だよ!」
「ちょっとやめてよっ、まるで俺が友達いないみたいな言い方っ!、わかったわかった、行くからちょっと待っててっ!」
そう言って準備をするために去っていったカナデ。
「ごめんね、カナ君素直じゃないから」
いや、完全に響さんが無理矢理行くよう仕向けたのに、それに気付いていないようだ。
「あっそうだ!」
顔を見合わせて苦笑いをするボク達4人の前から去ろうと、歩みを進めていた響さんが、突然何かを思い出したように声を上げて、クルリとボク達のほうに振り返った。
「いつもありがとう」
言葉の意味がわからなくて、それを尋ねようと口を開く前に、響さんは部屋へと戻っていった。
誰にでも笑顔を浮かべて愛想のいい響さんと、かたや“愛想”なんて言葉をどこかに殴り捨てて来たと言っても過言ではないカナデ。
本当に似ていない兄弟だけど、こういう一方的に自由なところは本当によく似ている。
どうにかこうにか5人揃い、ボク達は最終目的地である霧南神社へやってきた。
「さーすが大晦日、めっちゃ人いるなー」
「うん、なんか迷子になってもおかしくないくらいの人の多さだね」
ワイワイと人で賑わ様子を見て、レイとリョウキチが感嘆の声を上げる。
「じゃあみんなで手でも繋いじゃう〜⁇」
「こんな寒い日に寒いこと言わないでくれる⁇」
そんなことを言いながらヒラヒラと上げたナルみんの右手を、カナデは容赦なくはたき落とした。
「はいはい、とりあえず行くよ」
まだ鳥居も潜っていないのに、みんな自由すぎだ。
そう思い、パンパンッと手を鳴らして4人を制する。
「「はーい、ママ」」
「誰がママじゃ」
「リョー、3人は放っておいて行こうか」
「えっ、あっ待ってよカナデ」
ホントみんな、大晦日でも変わらず自由すぎ。
右京さんがどうしてあんな笑みを浮かべたのかは気にすることなく。
「何やってんの」
インターホンを押し、4人で扉が開くのを待っていると、出てきたのはカナデ。
ボク達が笑顔で待ち構えていたのを見て、訝しげな顔をした。
「初詣⁇……」
理由を説明したボク達に向けて、明らかに“こんな寒い日に⁇”と後に続きそうな勢いでそう言ったカナデ。
「みんなで初詣なんて楽しそう!」
この引きこもり症のやつをどうやって連れ出そうかと考えていると、突然、カナデの後ろから別の声が聞こえた。
「兄さんっ⁉︎」
そこにいたのはカナデの兄である響さん。
カナデの驚いた声とは対照に、ボク達に向けてニコニコと笑みを浮かべている響さん。
「カナ君、いっておいでよ」
「えっ、でも……」
「僕がいるから大丈夫だよ。だから気にせずいっておいで」
「………」
ニコニコ笑う響さんの言葉に、カナデは困ったような表情をした。
何か都合でも悪かったのだろうか。
そう思いながら、カナデの返事を待っていると……。
「カナ君が友達と一緒に遊びに行くなんて、お兄ちゃん感激だよ!」
「ちょっとやめてよっ、まるで俺が友達いないみたいな言い方っ!、わかったわかった、行くからちょっと待っててっ!」
そう言って準備をするために去っていったカナデ。
「ごめんね、カナ君素直じゃないから」
いや、完全に響さんが無理矢理行くよう仕向けたのに、それに気付いていないようだ。
「あっそうだ!」
顔を見合わせて苦笑いをするボク達4人の前から去ろうと、歩みを進めていた響さんが、突然何かを思い出したように声を上げて、クルリとボク達のほうに振り返った。
「いつもありがとう」
言葉の意味がわからなくて、それを尋ねようと口を開く前に、響さんは部屋へと戻っていった。
誰にでも笑顔を浮かべて愛想のいい響さんと、かたや“愛想”なんて言葉をどこかに殴り捨てて来たと言っても過言ではないカナデ。
本当に似ていない兄弟だけど、こういう一方的に自由なところは本当によく似ている。
どうにかこうにか5人揃い、ボク達は最終目的地である霧南神社へやってきた。
「さーすが大晦日、めっちゃ人いるなー」
「うん、なんか迷子になってもおかしくないくらいの人の多さだね」
ワイワイと人で賑わ様子を見て、レイとリョウキチが感嘆の声を上げる。
「じゃあみんなで手でも繋いじゃう〜⁇」
「こんな寒い日に寒いこと言わないでくれる⁇」
そんなことを言いながらヒラヒラと上げたナルみんの右手を、カナデは容赦なくはたき落とした。
「はいはい、とりあえず行くよ」
まだ鳥居も潜っていないのに、みんな自由すぎだ。
そう思い、パンパンッと手を鳴らして4人を制する。
「「はーい、ママ」」
「誰がママじゃ」
「リョー、3人は放っておいて行こうか」
「えっ、あっ待ってよカナデ」
ホントみんな、大晦日でも変わらず自由すぎ。
