「瑠美ちゃんが作ったクリスマスケーキ、すごく綺麗だったよ。もちろんいつものように味もおいしかったし」
瑠美ちゃんを家まで送っている間、俺はパーティーのときに食べた、瑠美ちゃんが作ってきてくれたケーキの話をしていた。
「ありがとうございます。長坂先輩は作られなかったんですね」
柔らかく微笑みながらお礼を言った瑠美ちゃんは、ふとそう尋ねてきた。
「さすがに作ってなかった期間長いからね、突然作るなんてできないよ」
多分上手くなんて作れない。
こんな日にみんなに味の保証ができないケーキなんて食べさせれないでしょ??
「まあでも、そのうち作ろうとは思っているけどね」
その言葉を聴き、瑠美ちゃんは嬉しそうに笑う。
「でも、そうなれば先輩は私のお菓子必要なくなっちゃいますね」
「えっ……」
眉を下げて苦笑いをした瑠美ちゃんの言葉。
俺はその言葉が突然胸に突き刺さった。
「誰か他にもらってくれる人を探さなくちゃですね」
冗談ぽく笑う瑠美ちゃん。
だけど今の俺は同じように冗談ぽくなんて返せない。
「ダメだよ、そんなの」
「長坂先輩??」
瑠美ちゃんが聞き返すよりも早く、俺はポケットに隠していたものを突き出した。
「俺からのクリスマスプレゼント。あげるのは瑠美ちゃんだけだよ」
「えっ……」
「瑠美ちゃんにだけあげる……だから、瑠美ちゃんも俺以外にあげないで」
「長坂……先輩……」
お願いだからそんなことは言わないで。
そう願いを込めて言うと、瑠美ちゃんはコクリと頷いた。
「約束、ね??」
無理矢理押し付けるようにして渡した袋の中にあるのはベルとリースが入ったスノードーム。
余裕のない俺からのプレゼント。
だけどそれを見て笑顔をくれる瑠美ちゃんに俺も笑顔になれるまで後ちょっと。
「突然呼んだのに来てくれて本当にありがとうね~!あとそれから、ちゃんと他の女の子達も呼んでくれてありがとう」
旅館を後にして俺は蛍ちゃんを家に送り届けている最中。
libertyの4人にバレずに今回の計画を上手くやり遂げられたことについて蛍ちゃんにお礼を言った。
「アナタだけなら来てません」
「わーお、蛍ちゃん辛辣」
いつも通りサラッと俺の心を抉る蛍ちゃん。
だけど俺もそれにヘラヘラ笑って返す。
まあ、冗談なんかじゃなく蛍ちゃんの言葉は本当なんだろうね。
だってクリスマスの日にわざわざ俺に会いに来てくれる理由なんてないしね~。
「libertyのみんなのためにって他の女の子達も誘ってもらってよかった~」
だってそうじゃなきゃ、蛍ちゃんも来なかったもんね~。
そんな言葉を続けながら俺は蛍ちゃんの隣で未だにヘラヘラと笑う。
「……冗談ですよ」
「えっ??」
けれど突然隣を歩いていたはずの蛍ちゃんが立ち止まった。
どうしたのかと俺も歩みを止めて振り返ると、そこには長い髪で顔を隠すように下を向いている蛍ちゃんが。
「どうしたの~??蛍ちゃん??」
ヘラヘラと笑ったまま近寄っていくと、俺の声に勢いよく顔を上げた。
俺はそれに驚いて目を見開く。
「だからっ!!別に松岡先輩だけだったとしても呼ばれたら行きますって言ってるんです!!」
「っ!!?」
顔を赤く染め、怒ったように言葉を紡ぐ蛍ちゃん。
俺は予想もしていなかったその言葉によりいっそう目を開かざるをえなかった。
「っ……それだけっです!」
睨みつけるように俺を見てからさっさと歩き出した蛍ちゃん。
だけど俺は……。
「待って、蛍ちゃん」
「何ですっ……っ!?」
「俺から蛍ちゃんへクリスマスのプレゼント」
こんなに余裕なく女の子にプレゼントをあげるなんて初めて。
だけど今だけは、スマートじゃない俺のままで渡したかった。
袋の中は白いツリーが入ったスノードーム。
こんなカッコ悪い俺からのプレゼントを受け取り、その中を見たとき、再び顔を染めて俺を睨み付ける蛍ちゃんが見られるまでもうちょっと。
瑠美ちゃんを家まで送っている間、俺はパーティーのときに食べた、瑠美ちゃんが作ってきてくれたケーキの話をしていた。
「ありがとうございます。長坂先輩は作られなかったんですね」
柔らかく微笑みながらお礼を言った瑠美ちゃんは、ふとそう尋ねてきた。
「さすがに作ってなかった期間長いからね、突然作るなんてできないよ」
多分上手くなんて作れない。
こんな日にみんなに味の保証ができないケーキなんて食べさせれないでしょ??
「まあでも、そのうち作ろうとは思っているけどね」
その言葉を聴き、瑠美ちゃんは嬉しそうに笑う。
「でも、そうなれば先輩は私のお菓子必要なくなっちゃいますね」
「えっ……」
眉を下げて苦笑いをした瑠美ちゃんの言葉。
俺はその言葉が突然胸に突き刺さった。
「誰か他にもらってくれる人を探さなくちゃですね」
冗談ぽく笑う瑠美ちゃん。
だけど今の俺は同じように冗談ぽくなんて返せない。
「ダメだよ、そんなの」
「長坂先輩??」
瑠美ちゃんが聞き返すよりも早く、俺はポケットに隠していたものを突き出した。
「俺からのクリスマスプレゼント。あげるのは瑠美ちゃんだけだよ」
「えっ……」
「瑠美ちゃんにだけあげる……だから、瑠美ちゃんも俺以外にあげないで」
「長坂……先輩……」
お願いだからそんなことは言わないで。
そう願いを込めて言うと、瑠美ちゃんはコクリと頷いた。
「約束、ね??」
無理矢理押し付けるようにして渡した袋の中にあるのはベルとリースが入ったスノードーム。
余裕のない俺からのプレゼント。
だけどそれを見て笑顔をくれる瑠美ちゃんに俺も笑顔になれるまで後ちょっと。
「突然呼んだのに来てくれて本当にありがとうね~!あとそれから、ちゃんと他の女の子達も呼んでくれてありがとう」
旅館を後にして俺は蛍ちゃんを家に送り届けている最中。
libertyの4人にバレずに今回の計画を上手くやり遂げられたことについて蛍ちゃんにお礼を言った。
「アナタだけなら来てません」
「わーお、蛍ちゃん辛辣」
いつも通りサラッと俺の心を抉る蛍ちゃん。
だけど俺もそれにヘラヘラ笑って返す。
まあ、冗談なんかじゃなく蛍ちゃんの言葉は本当なんだろうね。
だってクリスマスの日にわざわざ俺に会いに来てくれる理由なんてないしね~。
「libertyのみんなのためにって他の女の子達も誘ってもらってよかった~」
だってそうじゃなきゃ、蛍ちゃんも来なかったもんね~。
そんな言葉を続けながら俺は蛍ちゃんの隣で未だにヘラヘラと笑う。
「……冗談ですよ」
「えっ??」
けれど突然隣を歩いていたはずの蛍ちゃんが立ち止まった。
どうしたのかと俺も歩みを止めて振り返ると、そこには長い髪で顔を隠すように下を向いている蛍ちゃんが。
「どうしたの~??蛍ちゃん??」
ヘラヘラと笑ったまま近寄っていくと、俺の声に勢いよく顔を上げた。
俺はそれに驚いて目を見開く。
「だからっ!!別に松岡先輩だけだったとしても呼ばれたら行きますって言ってるんです!!」
「っ!!?」
顔を赤く染め、怒ったように言葉を紡ぐ蛍ちゃん。
俺は予想もしていなかったその言葉によりいっそう目を開かざるをえなかった。
「っ……それだけっです!」
睨みつけるように俺を見てからさっさと歩き出した蛍ちゃん。
だけど俺は……。
「待って、蛍ちゃん」
「何ですっ……っ!?」
「俺から蛍ちゃんへクリスマスのプレゼント」
こんなに余裕なく女の子にプレゼントをあげるなんて初めて。
だけど今だけは、スマートじゃない俺のままで渡したかった。
袋の中は白いツリーが入ったスノードーム。
こんなカッコ悪い俺からのプレゼントを受け取り、その中を見たとき、再び顔を染めて俺を睨み付ける蛍ちゃんが見られるまでもうちょっと。
