こんなコスプレをしているのを見られるなんて思っていなくて、ナルを除く俺達は恥ずかしさで上手く話せなかった。
けどしばらくすると完全に開き直って普段通り。
「それじゃあ、いい加減ホントに始めようか」
それを見計らい、瀬那がそう合図する。
俺達は全員、飲み物の入ったグラスを高らかに上げ、「乾杯!!」と言い合った。
「蛍ちゃ~ん!これ俺が作ったやつ!食べて食べて~」
「わかりましたから!そんなにお皿に乗せないでください!」
「小早川さん、欲しいのあったら取ってあげるよ」
「あっありがとうございます、それじゃああれをお願いします」
勝手に小鳥遊ちゃんの皿に自分の作った料理を乗せて怒られるナル。
紳士的に小早川ちゃんに欲しい料理を取ってあげるりょーすけ。
こいつ達幼なじみのくせにエラい違いだよな。
「瑠美ちゃん、そんなに見ないで……すごく恥ずかしいから」
「すみません、でも本当に可愛くて」
「トナミちゃんもそんなに見て飽きない??」
「飽きませんよ、だって似合ってますもん」
トナカイのコスプレをジッと見つめる神崎ちゃんに、カナは恥ずかしそうに目線を逸らす。
一方瀬那は、砺波ちゃんの言葉に「もういいか」と諦めモードで苦笑い。
「楽しんでるみたいだな」
突然伊吹達がやってきたのには驚いたが、伊吹達もlibertyのみんなも、ちゃんと楽しめているようでよかった。
炭酸の入ったグラスを傾けながらみんなの様子を見ていると、ふと隣から料理の乗った皿が差し出された。
少し驚いて視線を向けると、微笑んでいる伊吹の姿が。
どうやら料理を持ってきてくれたらしい。
「マジで伊吹って気が利くよな、さすがお姉さんなだけある」
「ふふっ、それなら岡本先輩だって他の人が楽しめているのかを伺ってますよね、それってすごくお兄さんらしいです」
下に兄弟がいる者同士の俺と伊吹。
気になるところはやっぱり上の子の性。
伊吹から皿を受け取り、俺達は笑いあった。
部屋にはクリスマスツリーの電飾がキラキラと色を変えて光る。
その光は冬であるにも関わらずとても温かく感じる。
まるでクリスマスパーティーをする俺達を優しく見守ってくれているように。
移り変わる光りに、俺は薄く微笑みかけ、伊吹の手を引いてワイワイ騒ぐみんなのところに駆け寄った。
「そろそろ蛍ちゃん達時間だよね」
料理を食べたりゲームをしたりして楽しくパーティーをしていた俺達。
そんな中、ナルがチラリと時計を見てそう言った。
それにつられて時計を見ると、時刻は午後5時。
家族でもクリスマスパーティーをするだろうし、大勢とはいえ、あまり遅くまで付き合ってもいない男といるのは良くないということで、伊吹達はこの時間に帰ることになっていた。
もちろんここでバイバイなんてことはせず、俺達はそれぞれちゃんと家まで送ることにした。
「ねえみんな」
さすがにコスプレのまま送ることはできないため俺達は着替えることにした。
そのため、伊吹達には先に部屋から出て靴を履きに行ってもらった。
俺達もさっさと着替えようと服を鞄から取り出す。
そのとき、ナルがlibertyのメンバーに呼びかけた。
どうしたのかと振り向くと、ナルはあるものを手にいたずらっ子のように笑いこう言った。
「これ、わざわざ持って来て~って言った理由、わかったでしょ??」
俺達はお互いに目配せをしあってからそれぞれ頷いた。
そして着替え終えてから、鞄の中に入れていた大切なものをポケットに忍ばせて部屋を後にした。
けどしばらくすると完全に開き直って普段通り。
「それじゃあ、いい加減ホントに始めようか」
それを見計らい、瀬那がそう合図する。
俺達は全員、飲み物の入ったグラスを高らかに上げ、「乾杯!!」と言い合った。
「蛍ちゃ~ん!これ俺が作ったやつ!食べて食べて~」
「わかりましたから!そんなにお皿に乗せないでください!」
「小早川さん、欲しいのあったら取ってあげるよ」
「あっありがとうございます、それじゃああれをお願いします」
勝手に小鳥遊ちゃんの皿に自分の作った料理を乗せて怒られるナル。
紳士的に小早川ちゃんに欲しい料理を取ってあげるりょーすけ。
こいつ達幼なじみのくせにエラい違いだよな。
「瑠美ちゃん、そんなに見ないで……すごく恥ずかしいから」
「すみません、でも本当に可愛くて」
「トナミちゃんもそんなに見て飽きない??」
「飽きませんよ、だって似合ってますもん」
トナカイのコスプレをジッと見つめる神崎ちゃんに、カナは恥ずかしそうに目線を逸らす。
一方瀬那は、砺波ちゃんの言葉に「もういいか」と諦めモードで苦笑い。
「楽しんでるみたいだな」
突然伊吹達がやってきたのには驚いたが、伊吹達もlibertyのみんなも、ちゃんと楽しめているようでよかった。
炭酸の入ったグラスを傾けながらみんなの様子を見ていると、ふと隣から料理の乗った皿が差し出された。
少し驚いて視線を向けると、微笑んでいる伊吹の姿が。
どうやら料理を持ってきてくれたらしい。
「マジで伊吹って気が利くよな、さすがお姉さんなだけある」
「ふふっ、それなら岡本先輩だって他の人が楽しめているのかを伺ってますよね、それってすごくお兄さんらしいです」
下に兄弟がいる者同士の俺と伊吹。
気になるところはやっぱり上の子の性。
伊吹から皿を受け取り、俺達は笑いあった。
部屋にはクリスマスツリーの電飾がキラキラと色を変えて光る。
その光は冬であるにも関わらずとても温かく感じる。
まるでクリスマスパーティーをする俺達を優しく見守ってくれているように。
移り変わる光りに、俺は薄く微笑みかけ、伊吹の手を引いてワイワイ騒ぐみんなのところに駆け寄った。
「そろそろ蛍ちゃん達時間だよね」
料理を食べたりゲームをしたりして楽しくパーティーをしていた俺達。
そんな中、ナルがチラリと時計を見てそう言った。
それにつられて時計を見ると、時刻は午後5時。
家族でもクリスマスパーティーをするだろうし、大勢とはいえ、あまり遅くまで付き合ってもいない男といるのは良くないということで、伊吹達はこの時間に帰ることになっていた。
もちろんここでバイバイなんてことはせず、俺達はそれぞれちゃんと家まで送ることにした。
「ねえみんな」
さすがにコスプレのまま送ることはできないため俺達は着替えることにした。
そのため、伊吹達には先に部屋から出て靴を履きに行ってもらった。
俺達もさっさと着替えようと服を鞄から取り出す。
そのとき、ナルがlibertyのメンバーに呼びかけた。
どうしたのかと振り向くと、ナルはあるものを手にいたずらっ子のように笑いこう言った。
「これ、わざわざ持って来て~って言った理由、わかったでしょ??」
俺達はお互いに目配せをしあってからそれぞれ頷いた。
そして着替え終えてから、鞄の中に入れていた大切なものをポケットに忍ばせて部屋を後にした。
