突然の俺達の登場に驚いた顔をした瑠美ちゃん達。
俺達はさっきまでの成り行きを話した。
「それは大変でしたね」
「瑠美ちゃん達は何でここに??」
「私達も会長さんにいくつか衣装を渡されて、その中から選んだんですけど、やっぱり恥ずかしくて……」
お互いにここにいる理由がわかったところで、俺達もしばらくここにいることにした。
「それにしても蛍ちゃん可愛い~、臥龍先輩ナイスチョイス!」
「……うるさいです」
ナルの言葉に顔を逸らしながら冷たくそう言った蛍ちゃん。
だけど頬が赤くなってるのがよく見える。
多分ナルも気付いてるよ、ニヤニヤ笑ってるから。
「トナミちゃんそれゾンビ刈るやつだよね??それボク刈られるやつだよね??絶対臥龍先輩ボクで遊んだよね??」
「そういえばそうですね、臥龍先輩さすがです。後藤先輩お揃いですね」
笑顔の杏奈ちゃんの言葉にたどたどしく「う…うん……」と半ば諦めたようにそう言った瀬那。
瀬那の言いたいことはよくわかるよ。杏奈ちゃん、そういうことじゃない。
「伊吹の服可愛いな、お前オレンジ似合うからそれもすげー似合ってるよ」
「えっ!?あっありがとうございます!」
サラッとそういうこと言っちゃう玲斗。
玲斗の言葉の本質がわからなくてあわあわしている舞璃ちゃんがかわいそう。
玲斗はそれに気付かず明るく笑ってるし。
「小早川さんいつも落ち着いた感じだから、こういう服着てると何だかギャップがあっていいね」
「それは荒川先輩も同じですよ」
お互いに照れたように笑いながら誉め合うリョーと詩音ちゃん。
何ていうか、どっちも素直に伝えてるのに上手く伝わらないんだよね、この2人って。
「瑠美ちゃん、そういえば何で悪魔にしたの??どっちかというと天使っぽいのに。まあ似合うんだけどね」
「えっと、それはっ……内緒です」
気になっていたことを質問してみると、なぜか顔を真っ赤にしてうつむいてしまった瑠美ちゃん。
これは後で問いたださないと。
「あっ、そうだ!」
突然声を発した杏奈ちゃんに首を傾げる。
杏奈ちゃんはそんなことお構いなしに女の子達に何かを耳打ちした。
「後藤先輩!」
「岡本先輩」
「荒川先輩」
「……松岡先輩」
「長坂先輩」
頷き合った5人は俺達の前に一列に並んだかと思うと、突然俺達の名前を呼び始めた。
何事かと思っていると、小さな声でトナミちゃんが「せーの」と言った。
そして。
「Trick or Treatです!」
可愛らしい5つの声が重なり、笑顔を向けてきた5人。
その姿に俺達は目を見開いて固まった。
だって、あまりにそれが……。
「可愛いすぎ……」
声に出しそうになったけど、本人目の前にそんな恥ずかしいこと言えるわけもないから、その言葉を呑み込んだ。
だから変わりに俺達は、
「トナミちゃんこれあげるから刈らないで」
「伊吹これやるからイタズラ禁止な」
「小早川さんもこれあげるから魔法かけたりしないでね」
「蛍ちゃんそんな嫌々そうに言わないでよ~、まあ可愛いから許すけどね~」
「瑠美ちゃんもこれあげる。イタズラは止めてね」
甘い甘いお菓子をあげる。
これでどうか許して??
そうやって笑って、俺達にイタズラはしないでね。
臥龍先輩の言っていた楽しくなるってこういうことだったんだね。
まあ確かに、これなら楽しくないわけないよね。
俺達はさっきまでの成り行きを話した。
「それは大変でしたね」
「瑠美ちゃん達は何でここに??」
「私達も会長さんにいくつか衣装を渡されて、その中から選んだんですけど、やっぱり恥ずかしくて……」
お互いにここにいる理由がわかったところで、俺達もしばらくここにいることにした。
「それにしても蛍ちゃん可愛い~、臥龍先輩ナイスチョイス!」
「……うるさいです」
ナルの言葉に顔を逸らしながら冷たくそう言った蛍ちゃん。
だけど頬が赤くなってるのがよく見える。
多分ナルも気付いてるよ、ニヤニヤ笑ってるから。
「トナミちゃんそれゾンビ刈るやつだよね??それボク刈られるやつだよね??絶対臥龍先輩ボクで遊んだよね??」
「そういえばそうですね、臥龍先輩さすがです。後藤先輩お揃いですね」
笑顔の杏奈ちゃんの言葉にたどたどしく「う…うん……」と半ば諦めたようにそう言った瀬那。
瀬那の言いたいことはよくわかるよ。杏奈ちゃん、そういうことじゃない。
「伊吹の服可愛いな、お前オレンジ似合うからそれもすげー似合ってるよ」
「えっ!?あっありがとうございます!」
サラッとそういうこと言っちゃう玲斗。
玲斗の言葉の本質がわからなくてあわあわしている舞璃ちゃんがかわいそう。
玲斗はそれに気付かず明るく笑ってるし。
「小早川さんいつも落ち着いた感じだから、こういう服着てると何だかギャップがあっていいね」
「それは荒川先輩も同じですよ」
お互いに照れたように笑いながら誉め合うリョーと詩音ちゃん。
何ていうか、どっちも素直に伝えてるのに上手く伝わらないんだよね、この2人って。
「瑠美ちゃん、そういえば何で悪魔にしたの??どっちかというと天使っぽいのに。まあ似合うんだけどね」
「えっと、それはっ……内緒です」
気になっていたことを質問してみると、なぜか顔を真っ赤にしてうつむいてしまった瑠美ちゃん。
これは後で問いたださないと。
「あっ、そうだ!」
突然声を発した杏奈ちゃんに首を傾げる。
杏奈ちゃんはそんなことお構いなしに女の子達に何かを耳打ちした。
「後藤先輩!」
「岡本先輩」
「荒川先輩」
「……松岡先輩」
「長坂先輩」
頷き合った5人は俺達の前に一列に並んだかと思うと、突然俺達の名前を呼び始めた。
何事かと思っていると、小さな声でトナミちゃんが「せーの」と言った。
そして。
「Trick or Treatです!」
可愛らしい5つの声が重なり、笑顔を向けてきた5人。
その姿に俺達は目を見開いて固まった。
だって、あまりにそれが……。
「可愛いすぎ……」
声に出しそうになったけど、本人目の前にそんな恥ずかしいこと言えるわけもないから、その言葉を呑み込んだ。
だから変わりに俺達は、
「トナミちゃんこれあげるから刈らないで」
「伊吹これやるからイタズラ禁止な」
「小早川さんもこれあげるから魔法かけたりしないでね」
「蛍ちゃんそんな嫌々そうに言わないでよ~、まあ可愛いから許すけどね~」
「瑠美ちゃんもこれあげる。イタズラは止めてね」
甘い甘いお菓子をあげる。
これでどうか許して??
そうやって笑って、俺達にイタズラはしないでね。
臥龍先輩の言っていた楽しくなるってこういうことだったんだね。
まあ確かに、これなら楽しくないわけないよね。