どうして俺達は今ここにいるのだろうか。
「ということで、一週間後の31日には授業も部活動も無しで仮装イベントを行う。いいな??」
「はーい!」
「はぁー……」
俺達libertyは放課後、なぜか生徒会長に呼ばれて生徒会室へとやってきた。
すると突然、何か資料を配り、よくわからない説明をした。
よくわからないというより、わかりたくないの方が適切かも。
だって、10月31日のハロウィンに突然仮装イベントをするなんて……。
よく先生達もOKしたよね。
まあこの会長だからしょうがない気がするけど。
この前俺達が生徒会の集会にヒマつぶしのために参加した時に出したハロウィンの企画をどうやら採用したらしい。
言うのとやるのとでは訳が違う。
言うのは簡単だけど、いざやれと言われると面倒くさい。
しかも仮装なんて……。
そう思っている俺のことなんか無視で、会長の言葉に元気よく答える4人。
どうせ逆らうことは出来ないわけで、俺は1人ため息をついた。
「では明日の放課後全校生徒へ発表をする」
その言葉を聞いて、俺達は生徒会室を後にした。
「突然仮装なんて言われても、どうしたらいいの」
「奏ちゃん実はやる気あるんじゃ~ん」
参加しなくていいかな??という意味を込めた俺の言葉に、ナルは気付いているくせに気付かないふりをして頬をツンツン触ってきた。
「止めときなってナルさん、カナデの目が氷点下逝っちゃってるから」
瀬那はナルの手をやんわりどけながら、笑いを我慢するように口元をひくつかせている。
「カナデの言うとおり、仮装道具なんて持ってないからどうしようかな??」
俺達のやりとりをおかしそうに笑っていたリョーは、今度は困ったように首を傾げた。
「だよなー。そもそもそういのってどこで買えばいいんだ??」
リョーの言葉に、手を頭の後ろで組んで空を見上げた玲斗。
男子高校生が揃いも揃って空を見上げて悩む姿はあまりに滑稽だろう。
なんて考えていると、突然瀬那のケータイが鳴った。
「あっ、えっとねー、仮装の衣装どうにかなった」
「何だよそれ、どういうことだ??」
瀬那の言葉に首を傾げてケータイの画面を覗き込んだ玲斗は、「あーー……」と声を出して苦笑い。
「ぼく達にもそれ見せて??」
リョーのお願いに画面を俺達へ向けた瀬那。
その画面を見た瞬間、その送信者の名前に俺達は苦笑いしか出なかった。
「臥龍先輩が俺達のは選んでくれてるんだね~、企画発案者へのお礼ってことで」
嬉しそうな言葉とは裏腹に、ナルの顔は目は笑わず口元だけ笑うという不自然極まりないものになっている。
「センスは良さそうだけど、俺達相手って当たりが……」
弄るために遊びに走ったものを用意してそうなことは否めない。
そう思いながら途中で切った俺の言葉。
だけどそれに頷いているってことは、完全に同じことを考えているのだろう。
どうか変な物を用意していませんように……。
そう願うけど、まあ無理だろうことは重々承知で、俺達はハロウィンまで憂鬱な日々を過ごした。
「ということで、一週間後の31日には授業も部活動も無しで仮装イベントを行う。いいな??」
「はーい!」
「はぁー……」
俺達libertyは放課後、なぜか生徒会長に呼ばれて生徒会室へとやってきた。
すると突然、何か資料を配り、よくわからない説明をした。
よくわからないというより、わかりたくないの方が適切かも。
だって、10月31日のハロウィンに突然仮装イベントをするなんて……。
よく先生達もOKしたよね。
まあこの会長だからしょうがない気がするけど。
この前俺達が生徒会の集会にヒマつぶしのために参加した時に出したハロウィンの企画をどうやら採用したらしい。
言うのとやるのとでは訳が違う。
言うのは簡単だけど、いざやれと言われると面倒くさい。
しかも仮装なんて……。
そう思っている俺のことなんか無視で、会長の言葉に元気よく答える4人。
どうせ逆らうことは出来ないわけで、俺は1人ため息をついた。
「では明日の放課後全校生徒へ発表をする」
その言葉を聞いて、俺達は生徒会室を後にした。
「突然仮装なんて言われても、どうしたらいいの」
「奏ちゃん実はやる気あるんじゃ~ん」
参加しなくていいかな??という意味を込めた俺の言葉に、ナルは気付いているくせに気付かないふりをして頬をツンツン触ってきた。
「止めときなってナルさん、カナデの目が氷点下逝っちゃってるから」
瀬那はナルの手をやんわりどけながら、笑いを我慢するように口元をひくつかせている。
「カナデの言うとおり、仮装道具なんて持ってないからどうしようかな??」
俺達のやりとりをおかしそうに笑っていたリョーは、今度は困ったように首を傾げた。
「だよなー。そもそもそういのってどこで買えばいいんだ??」
リョーの言葉に、手を頭の後ろで組んで空を見上げた玲斗。
男子高校生が揃いも揃って空を見上げて悩む姿はあまりに滑稽だろう。
なんて考えていると、突然瀬那のケータイが鳴った。
「あっ、えっとねー、仮装の衣装どうにかなった」
「何だよそれ、どういうことだ??」
瀬那の言葉に首を傾げてケータイの画面を覗き込んだ玲斗は、「あーー……」と声を出して苦笑い。
「ぼく達にもそれ見せて??」
リョーのお願いに画面を俺達へ向けた瀬那。
その画面を見た瞬間、その送信者の名前に俺達は苦笑いしか出なかった。
「臥龍先輩が俺達のは選んでくれてるんだね~、企画発案者へのお礼ってことで」
嬉しそうな言葉とは裏腹に、ナルの顔は目は笑わず口元だけ笑うという不自然極まりないものになっている。
「センスは良さそうだけど、俺達相手って当たりが……」
弄るために遊びに走ったものを用意してそうなことは否めない。
そう思いながら途中で切った俺の言葉。
だけどそれに頷いているってことは、完全に同じことを考えているのだろう。
どうか変な物を用意していませんように……。
そう願うけど、まあ無理だろうことは重々承知で、俺達はハロウィンまで憂鬱な日々を過ごした。