霧南祭が終わって数日。
少しずつ秋が近付いてきていて、数日前より涼しくなってきたこの頃。
「誕生日おめでとう」
「母さん……とりあえず退いてくださいませんか??」
腹部に重みを感じて目を覚ますと、寝ているボクにいつものごとく目覚まし時計より早く起こしにきた母さんがのしかかっていた。
9月23日今日、ボクの誕生日を祝うために。
「おはよう。今日は迎えに来てくれたんだね」
いってきますと挨拶をして家を出ると、バイクに跨がったレイがいた。
確か今日はレイが来る日ではなかったはずだ。
と言うことは、今日は早く起きたのかな??
「おはよ。だって今日はお前の誕生日だろ??」
さも当然のようにきょとんとした顔でそう言ってきたレイ。
「ほらっ行くぞ」
「おっと…」
ヘルメットを投げられ、それを何とかキャッチして後ろに跨がる。
それを確認してレイはアクセルを踏んだ。
「瀬那ーー!」
「なにーー??」
風の音でよく聞こえないためボク達は大声で話す。
「誕生日ーー!!おめでとうーー!!」
突然そう言われ、驚いた。
でも嬉しくて、ボクは後ろで笑う。
「後藤今日誕生日だろ??」
「おめでとう」
学校に着いて靴を履き替えていると、同学年のやつが祝いの言葉をくれた。
「マジで!?おめでとう!!」
「誕生日なのか!」
お礼の言葉を言っているとまた別のやつが誕生日を祝ってくれた。
「ありがとう」
幾つになっても誕生日を祝われることは嬉しいもの。
気付いたら口角が上がっていた。
いつまでも靴箱のところでいるわけにもいかないし、レイを待たせているためボクは最後にもう1度お礼を言って、レイと一緒に教室へ向かった。
「おはよう、今日はいつもより早いね」
教室へ入るとリョウキチがボク達に気付いて声をかけてくれた。
「おはよ~、今日バイクの日~??」
ヒラヒラ手を振りながらそう言ったナルみんはヘラヘラと笑っている。
「おはよ、今日涼しいよね」
長い前髪をすくように触りながらボク達に挨拶をしたカナデ。
「もう秋だもんな」
自分の机の上に荷物を降ろしながらレイは欠伸を1つ。
わざわざ早起きしてくれたのだとわかる欠伸に、言わないレイの優しさを感じた。
少しずつ秋が近付いてきていて、数日前より涼しくなってきたこの頃。
「誕生日おめでとう」
「母さん……とりあえず退いてくださいませんか??」
腹部に重みを感じて目を覚ますと、寝ているボクにいつものごとく目覚まし時計より早く起こしにきた母さんがのしかかっていた。
9月23日今日、ボクの誕生日を祝うために。
「おはよう。今日は迎えに来てくれたんだね」
いってきますと挨拶をして家を出ると、バイクに跨がったレイがいた。
確か今日はレイが来る日ではなかったはずだ。
と言うことは、今日は早く起きたのかな??
「おはよ。だって今日はお前の誕生日だろ??」
さも当然のようにきょとんとした顔でそう言ってきたレイ。
「ほらっ行くぞ」
「おっと…」
ヘルメットを投げられ、それを何とかキャッチして後ろに跨がる。
それを確認してレイはアクセルを踏んだ。
「瀬那ーー!」
「なにーー??」
風の音でよく聞こえないためボク達は大声で話す。
「誕生日ーー!!おめでとうーー!!」
突然そう言われ、驚いた。
でも嬉しくて、ボクは後ろで笑う。
「後藤今日誕生日だろ??」
「おめでとう」
学校に着いて靴を履き替えていると、同学年のやつが祝いの言葉をくれた。
「マジで!?おめでとう!!」
「誕生日なのか!」
お礼の言葉を言っているとまた別のやつが誕生日を祝ってくれた。
「ありがとう」
幾つになっても誕生日を祝われることは嬉しいもの。
気付いたら口角が上がっていた。
いつまでも靴箱のところでいるわけにもいかないし、レイを待たせているためボクは最後にもう1度お礼を言って、レイと一緒に教室へ向かった。
「おはよう、今日はいつもより早いね」
教室へ入るとリョウキチがボク達に気付いて声をかけてくれた。
「おはよ~、今日バイクの日~??」
ヒラヒラ手を振りながらそう言ったナルみんはヘラヘラと笑っている。
「おはよ、今日涼しいよね」
長い前髪をすくように触りながらボク達に挨拶をしたカナデ。
「もう秋だもんな」
自分の机の上に荷物を降ろしながらレイは欠伸を1つ。
わざわざ早起きしてくれたのだとわかる欠伸に、言わないレイの優しさを感じた。