「プログラム4番。綱引きです」
「あっ、行かなきゃ」
アナウンスの声に反応して立ち上がったりょーすけ。
「りょういってら~」
「リョウキチファイト」
「let's goりょーすけ!」
「頑張れリョー」
俺達の応援に振り返ってニッコリ笑ってから駆けて行く。
俺達のクラスは男子が前で女子が後ろで、相手チームは女子が前で男子が後ろ。
出席番号からしてりょーすけは綱の1番前に立っている。
ピストルが鳴り響いた瞬間どちらからともなく一気に綱を引き合う。
柔道部とか野球部とかの筋肉多そうなやつが少ない俺達のクラス。
勝てるのか??誰もがそう思いながらも応援をする。
「1位は4組です」
さっすが!!
勝った瞬間、俺達はりょーすけの名前を叫ぶ。
りょーすけは嬉しそうに笑って見せて、テントに戻ってきた。
「プログラム5番。二人三脚です」
「いよいよ俺達の出番か!」
「待ちくたびれたよ!」
アナウンスの声に俺と瀬那は勢いよく立ち上がりハチマキを固く結び直す。
「レイもセナも頑張ってね!」
「2人ともいってらっしゃい」
「レイ、セツ子、ファイト~」
3人からの声援を受けて、俺達は手を振りながら駆けて行く。
「レイ準備は大丈夫??」
紐を足に結んでピストルを待つ。
その時、瀬那が笑いながら尋ねてきた。
「当たり前。俺達の力見せ付けてやろーぜ」
笑い返すと、瀬那は頷いて前を見据えた。
そして鳴り響いたピストル。
俺達は歩調を合わせて一気に走り抜けていく。
そして、俺達は一回も止まることなくゴール。
もちろん1位だし、タイムもめちゃくちゃよくて全学年でトップだった。
そのことに喜び合っていると、俺と瀬那の名前を叫ぶ3つの声がテントから聞こえた。
嬉しそうに笑ってくれている。
俺達はVサインをしてテントへ戻った。
「プログラム6番。ムカデ競争です」
早くもまたりょーすけの出番。
ムカデの先頭を努めるりょーすけは首に笛を下げている。
俺達が応援すると、またニッコリ笑ってから駆けて行った。
「みんな頑張ろうね!」
先頭らしく後ろのみんなに声をかけているりょーすけ。
それに他のやつも笑って応える。
ピストルが鳴った瞬間、りょーすけも笛を鳴らす。
走りながら吹くため、余計に疲れているだろう。
だけどちゃんと後ろのやつに気を使いながら走っている。
そして1位でゴール。
転ぶこともなくゴールできたためケガも一切していない。
りょーすけのおかげだ、そう言うクラスのやつ達にりょーすけも嬉しそうに笑った。
「プログラム7番。障害物競争です」
りょーすけがテントへ帰ってきた時にちょうど鳴ったアナウンス。
次はカナの出番だ。
俺達がまた声援を送ると、またユルユルと歩いて行った。
ピストルが鳴った瞬間駆けだしていく周りのやつと違い、カナだけタッタッと駆け足早足レベルで駆けていく。
他のクラスからは「アイツ勝つ気あんのか??」と苦笑いされている。
しかし、平均台や網の潜り抜け、ハードルやクイズなどの障害物に入ると、それ達をスラスラとこなして一気にトップへ。
そして1位でゴール。
その後にゴールしてきたやつから軽いブーイングを受けたカナだけど、
「本気で走ったのに俺に負けたんでしょ??偉そうに真面目にやれなんて言われたくないんだけど」
なんて、全く気にした様子もなく、いつも通りに薄く笑って言い返してからテントに戻ってきた。
「あっ、行かなきゃ」
アナウンスの声に反応して立ち上がったりょーすけ。
「りょういってら~」
「リョウキチファイト」
「let's goりょーすけ!」
「頑張れリョー」
俺達の応援に振り返ってニッコリ笑ってから駆けて行く。
俺達のクラスは男子が前で女子が後ろで、相手チームは女子が前で男子が後ろ。
出席番号からしてりょーすけは綱の1番前に立っている。
ピストルが鳴り響いた瞬間どちらからともなく一気に綱を引き合う。
柔道部とか野球部とかの筋肉多そうなやつが少ない俺達のクラス。
勝てるのか??誰もがそう思いながらも応援をする。
「1位は4組です」
さっすが!!
勝った瞬間、俺達はりょーすけの名前を叫ぶ。
りょーすけは嬉しそうに笑って見せて、テントに戻ってきた。
「プログラム5番。二人三脚です」
「いよいよ俺達の出番か!」
「待ちくたびれたよ!」
アナウンスの声に俺と瀬那は勢いよく立ち上がりハチマキを固く結び直す。
「レイもセナも頑張ってね!」
「2人ともいってらっしゃい」
「レイ、セツ子、ファイト~」
3人からの声援を受けて、俺達は手を振りながら駆けて行く。
「レイ準備は大丈夫??」
紐を足に結んでピストルを待つ。
その時、瀬那が笑いながら尋ねてきた。
「当たり前。俺達の力見せ付けてやろーぜ」
笑い返すと、瀬那は頷いて前を見据えた。
そして鳴り響いたピストル。
俺達は歩調を合わせて一気に走り抜けていく。
そして、俺達は一回も止まることなくゴール。
もちろん1位だし、タイムもめちゃくちゃよくて全学年でトップだった。
そのことに喜び合っていると、俺と瀬那の名前を叫ぶ3つの声がテントから聞こえた。
嬉しそうに笑ってくれている。
俺達はVサインをしてテントへ戻った。
「プログラム6番。ムカデ競争です」
早くもまたりょーすけの出番。
ムカデの先頭を努めるりょーすけは首に笛を下げている。
俺達が応援すると、またニッコリ笑ってから駆けて行った。
「みんな頑張ろうね!」
先頭らしく後ろのみんなに声をかけているりょーすけ。
それに他のやつも笑って応える。
ピストルが鳴った瞬間、りょーすけも笛を鳴らす。
走りながら吹くため、余計に疲れているだろう。
だけどちゃんと後ろのやつに気を使いながら走っている。
そして1位でゴール。
転ぶこともなくゴールできたためケガも一切していない。
りょーすけのおかげだ、そう言うクラスのやつ達にりょーすけも嬉しそうに笑った。
「プログラム7番。障害物競争です」
りょーすけがテントへ帰ってきた時にちょうど鳴ったアナウンス。
次はカナの出番だ。
俺達がまた声援を送ると、またユルユルと歩いて行った。
ピストルが鳴った瞬間駆けだしていく周りのやつと違い、カナだけタッタッと駆け足早足レベルで駆けていく。
他のクラスからは「アイツ勝つ気あんのか??」と苦笑いされている。
しかし、平均台や網の潜り抜け、ハードルやクイズなどの障害物に入ると、それ達をスラスラとこなして一気にトップへ。
そして1位でゴール。
その後にゴールしてきたやつから軽いブーイングを受けたカナだけど、
「本気で走ったのに俺に負けたんでしょ??偉そうに真面目にやれなんて言われたくないんだけど」
なんて、全く気にした様子もなく、いつも通りに薄く笑って言い返してからテントに戻ってきた。