「男には戦わなけりゃいけねー時があるんだ」
「そうだな……ボクも一緒に戦おう」
「瀬那……激しい戦いになるぞ??……それでも共に戦ってくれるか??」
「レイ、いつでもお前の背中を守るのがボクの役目だろ??」
そう言って俺に笑いかける瀬那。
俺もそれに応えるようにふっと笑って見せる。
「いざ行かん!!俺達の戦地へ!!」
「玲斗、もうそろそろいい??」
ビシッと空へ伸ばした俺の人差し指を掴んで邪魔をしたのはカナ。
せっかくテンション上げるために芝居してたのに。
「2人とも気合い入ってるね」
「そりゃあそうでしょ~、玲斗とセツ子にとっちゃあ体育祭こそ霧南祭本番みたいなものだもんね~」
しゃがんで俺達の芝居を見ていたりょーすけとナルも笑いながら入ってくる。
そうだ、俺と瀬那にとって霧南祭本番とも言える体育祭。
暑い日差しの下で今開催されようとしている。
「ラジオ体操だって言ってんのに……」
「レイとセナの張り切りようすごいね」
「だね~、まだ第1種目なのにね~」
開会式が終了した後の第1種目はラジオ体操。
俺と瀬那の後ろでカナとりょーすけとナルが何か俺達に文句付けてきてる……。
「うっせー、準備運動こそ戦闘では何より大切なんだぞ」
「そうそう、ってか2人だけには言われたくない」
俺の言葉に頷いた瀬那が指差したのはユッルユルなラジオ体操をするカナとナル。
2人は知らん顔をし、それを見たりょーすけは苦笑い。
俺達のクラス大丈夫か??こんなんで。
「プログラム2番。大縄跳びです」
ラジオ体操を終えてテントに戻った時、アナウンスで2番目の競技が告げられた。
「さっそくカナデじゃん」
「カナデ頑張って」
「奏ちゃんファイト~」
「カナしっかりな!」
俺達の応援に「はいはい」と答えたカナは、4組のカラーである白色のハチマキを手でヒラヒラと振って見せた。
いや、早く頭に巻けよ。
マジで大丈夫か??……。
「あっ……ハル君」
「長坂、お前も大縄跳びか」
「負けないよハル君には」
ユルユル歩いて行くカナが見つけたのは6組のカラーであるピンク色のハチマキを頭に付けたハル君。
何かカナやる気出したみたいでよかった。
ピストルが鳴るのと同時に縄が大きく回りだす。
カナは1番端で余裕そうに高くジャンプしている。
「1位は48回で4組。2位は45回で6組。3位は30回で2組です」
アナウンスで発表された大縄跳びの順位。
喜ぶ俺達はカナの名前を叫ぶ。
カナは呆れたように笑い、テントに戻ってきた。
「プログラム3番。玉入れです」
アナウンスが鳴ると、ナルが背伸びをした。
「頑張ってねナル」
「ナル負けんなよ」
「ナルさんがんば!」
「いってらっしゃいナル」
俺達の声援にウィンクを飛ばして歩いて行く。
何か吐きそうだ。
「え~??ホント~??」
白のハチマキをした連中で飛び抜けてデカいナル。
隣の女子に話しかけていやがる。
勝負に集中しろよ。
そう思っているとピストルが鳴った。
ナルは長身を生かして玉をどんどん籠の中へ入れていっている。
しかも、クラスのやつはナルへ玉を渡している。
「1位は49個で4組でした」
50個中49個という圧倒的な数で俺達のクラスが勝った。
俺達がナルの名前を叫んでやろうとしたら、決め顔をしてきたから無視。
ナルは「みんな酷いっ!!」と言いながらテントに戻ってきた。
「そうだな……ボクも一緒に戦おう」
「瀬那……激しい戦いになるぞ??……それでも共に戦ってくれるか??」
「レイ、いつでもお前の背中を守るのがボクの役目だろ??」
そう言って俺に笑いかける瀬那。
俺もそれに応えるようにふっと笑って見せる。
「いざ行かん!!俺達の戦地へ!!」
「玲斗、もうそろそろいい??」
ビシッと空へ伸ばした俺の人差し指を掴んで邪魔をしたのはカナ。
せっかくテンション上げるために芝居してたのに。
「2人とも気合い入ってるね」
「そりゃあそうでしょ~、玲斗とセツ子にとっちゃあ体育祭こそ霧南祭本番みたいなものだもんね~」
しゃがんで俺達の芝居を見ていたりょーすけとナルも笑いながら入ってくる。
そうだ、俺と瀬那にとって霧南祭本番とも言える体育祭。
暑い日差しの下で今開催されようとしている。
「ラジオ体操だって言ってんのに……」
「レイとセナの張り切りようすごいね」
「だね~、まだ第1種目なのにね~」
開会式が終了した後の第1種目はラジオ体操。
俺と瀬那の後ろでカナとりょーすけとナルが何か俺達に文句付けてきてる……。
「うっせー、準備運動こそ戦闘では何より大切なんだぞ」
「そうそう、ってか2人だけには言われたくない」
俺の言葉に頷いた瀬那が指差したのはユッルユルなラジオ体操をするカナとナル。
2人は知らん顔をし、それを見たりょーすけは苦笑い。
俺達のクラス大丈夫か??こんなんで。
「プログラム2番。大縄跳びです」
ラジオ体操を終えてテントに戻った時、アナウンスで2番目の競技が告げられた。
「さっそくカナデじゃん」
「カナデ頑張って」
「奏ちゃんファイト~」
「カナしっかりな!」
俺達の応援に「はいはい」と答えたカナは、4組のカラーである白色のハチマキを手でヒラヒラと振って見せた。
いや、早く頭に巻けよ。
マジで大丈夫か??……。
「あっ……ハル君」
「長坂、お前も大縄跳びか」
「負けないよハル君には」
ユルユル歩いて行くカナが見つけたのは6組のカラーであるピンク色のハチマキを頭に付けたハル君。
何かカナやる気出したみたいでよかった。
ピストルが鳴るのと同時に縄が大きく回りだす。
カナは1番端で余裕そうに高くジャンプしている。
「1位は48回で4組。2位は45回で6組。3位は30回で2組です」
アナウンスで発表された大縄跳びの順位。
喜ぶ俺達はカナの名前を叫ぶ。
カナは呆れたように笑い、テントに戻ってきた。
「プログラム3番。玉入れです」
アナウンスが鳴ると、ナルが背伸びをした。
「頑張ってねナル」
「ナル負けんなよ」
「ナルさんがんば!」
「いってらっしゃいナル」
俺達の声援にウィンクを飛ばして歩いて行く。
何か吐きそうだ。
「え~??ホント~??」
白のハチマキをした連中で飛び抜けてデカいナル。
隣の女子に話しかけていやがる。
勝負に集中しろよ。
そう思っているとピストルが鳴った。
ナルは長身を生かして玉をどんどん籠の中へ入れていっている。
しかも、クラスのやつはナルへ玉を渡している。
「1位は49個で4組でした」
50個中49個という圧倒的な数で俺達のクラスが勝った。
俺達がナルの名前を叫んでやろうとしたら、決め顔をしてきたから無視。
ナルは「みんな酷いっ!!」と言いながらテントに戻ってきた。