6時30分。
俺の朝は煩い目覚まし時計によって始まる。
〈ピピピピッピピピピッピピピピッ〉
「うるっさい……」
鳴り響く単調な音。
その音の発生物をイラつきながら思いっきり叩くと止む音。
「チッ……」
自分でセットした目覚まし時計だけど、そんなに煩く起こさなくてもいいじゃないか。
そう思って目覚まし時計を睨み付けてからゆっくり体を起こす。
「あぁ……今日も立ち眩みが酷い……」
毎日何度も起こる立ち眩みに今日も耐えながら朝食を食べるために下へ降りる。
6時40分。
母さんと挨拶を交わして机の上に用意された朝食を見て席へ座る。
「このスープちょっと辛いかも」
「いや、別に大丈夫だよ、美味しいよ」
確かに少し辛い。
でも美味しいよ。
毎朝のやりとり。
母さんはいつも俺の言葉に安心したように微笑む。
7時30分。
そろそろ母さんが出る時間。
「いってきます、奏も気をつけてね」
「うん、いってらっしゃい」
母さんを見送った後、制服へ着替えて補習の準備をする。
そして余った時間で和歌の本を読む。
「和歌ってやっぱり素晴らしいよね、こんなに少ない文字数で言葉を語れるなんてすごいよね」
今日もただただ和歌に感動。
7時40分。
誰もいない家へ「いってきます」と呟いて駅へ向かう。
通勤ラッシュで人が多い電車に舌打ちをしたくなる。
「(眠い……何でこんなに人多いの……暑い……ほんとに暑い……)」
暑い夏に混んでる電車内は暑くて仕方ない。
しかも何か知らない女の人達がめちゃくちゃ見てくる。
「(何なの??寝癖でも付いてるわけ??……まあどうでもいいけど……それより本当に暑い……)」
夏休みに補習へ行かなきゃいけない制度を作った人誰だよ。
夏休みは引きこもるためのものでしょ。
8時15分。
そんなことを考えながら電車に揺られ、ようやく目的の駅まで着いた。
ここから約10分くらい歩いて学校へ着く。
春ならまだしも、夏と冬は辛い……。
「あぁ……早くクーラーの部屋に行きたい……」
照りつける太陽を目を細めて睨み付けて俺は学校へ向かった。
8時25分。
ようやく着いた学校。
校門付近には数人の先生達。
挨拶を余裕でスルーして俺は校内へ入る。
8時30分。
教室から聞こえる煩いくらいの笑い声にため息をはきながら教室のドアを開ける。
「カナデ、生きてる??」
「しっかりしろよー」
「本当に暑いの苦手だね」
「奏ちゃ~ん夏バテ早くな~い??」
机に突っ伏す俺の頭上から聞こえる4つの声。
苦笑いをしているであろう瀬那。
背中をつついてくる玲斗。
アハハと笑うリョー。
ヘラヘラ笑うナル。
俺の朝は毎朝自分との格闘。
俺の朝は煩い目覚まし時計によって始まる。
〈ピピピピッピピピピッピピピピッ〉
「うるっさい……」
鳴り響く単調な音。
その音の発生物をイラつきながら思いっきり叩くと止む音。
「チッ……」
自分でセットした目覚まし時計だけど、そんなに煩く起こさなくてもいいじゃないか。
そう思って目覚まし時計を睨み付けてからゆっくり体を起こす。
「あぁ……今日も立ち眩みが酷い……」
毎日何度も起こる立ち眩みに今日も耐えながら朝食を食べるために下へ降りる。
6時40分。
母さんと挨拶を交わして机の上に用意された朝食を見て席へ座る。
「このスープちょっと辛いかも」
「いや、別に大丈夫だよ、美味しいよ」
確かに少し辛い。
でも美味しいよ。
毎朝のやりとり。
母さんはいつも俺の言葉に安心したように微笑む。
7時30分。
そろそろ母さんが出る時間。
「いってきます、奏も気をつけてね」
「うん、いってらっしゃい」
母さんを見送った後、制服へ着替えて補習の準備をする。
そして余った時間で和歌の本を読む。
「和歌ってやっぱり素晴らしいよね、こんなに少ない文字数で言葉を語れるなんてすごいよね」
今日もただただ和歌に感動。
7時40分。
誰もいない家へ「いってきます」と呟いて駅へ向かう。
通勤ラッシュで人が多い電車に舌打ちをしたくなる。
「(眠い……何でこんなに人多いの……暑い……ほんとに暑い……)」
暑い夏に混んでる電車内は暑くて仕方ない。
しかも何か知らない女の人達がめちゃくちゃ見てくる。
「(何なの??寝癖でも付いてるわけ??……まあどうでもいいけど……それより本当に暑い……)」
夏休みに補習へ行かなきゃいけない制度を作った人誰だよ。
夏休みは引きこもるためのものでしょ。
8時15分。
そんなことを考えながら電車に揺られ、ようやく目的の駅まで着いた。
ここから約10分くらい歩いて学校へ着く。
春ならまだしも、夏と冬は辛い……。
「あぁ……早くクーラーの部屋に行きたい……」
照りつける太陽を目を細めて睨み付けて俺は学校へ向かった。
8時25分。
ようやく着いた学校。
校門付近には数人の先生達。
挨拶を余裕でスルーして俺は校内へ入る。
8時30分。
教室から聞こえる煩いくらいの笑い声にため息をはきながら教室のドアを開ける。
「カナデ、生きてる??」
「しっかりしろよー」
「本当に暑いの苦手だね」
「奏ちゃ~ん夏バテ早くな~い??」
机に突っ伏す俺の頭上から聞こえる4つの声。
苦笑いをしているであろう瀬那。
背中をつついてくる玲斗。
アハハと笑うリョー。
ヘラヘラ笑うナル。
俺の朝は毎朝自分との格闘。