7時。
ボクの朝は母さんに叩き起こされることで始まる。
「セナ、お味噌汁とスープどっち??」
「母さん……それ今聞かなきゃいけないことでしたか??……」
毎朝正直どっちでもいいから起こさないでくれと思うような質問をするためにたたき起こしてくる母さん。
ボクは毎朝同じ答えを返しながら目を覚ます。
あー、また目覚ましより早いや……。
これ目覚ましかけとく意味ないな。
7時10分。
「おはようございます」
「おはようございます!」
下へ降りてパタパタと忙しそうに走る従業員の人達へ挨拶をすると、いつも通り元気に挨拶を返してくれた。
旅館を経営しているボクの家ではこんな朝早い時間からもお客さんの朝食を作るのに大忙し。
ボクも休みの日は配膳とか手伝っているけど、今日は補習のため朝食を食べるだけ。
父さんが作ったお客さんに出すのと同じ朝食を今日も食べる。
今日は味噌汁で正解だったな。
7時30分。
制服を着たり、補習で必要な物を準備をしたりなどの身仕度を整える。
「いってきます」
「セナ、今日は自転車??」
いつもより早く家を出るボクを呼び止める母さん。
こんな日はいつも自転車に乗ってレイを迎えに行く時だ。
「うん、それじゃあいってきます」
「いってらっしゃい」
手を振る母さんに軽く手を振り自転車に跨がり家を出た。
「今日は暑いなー」
ペダルを漕ぎながらジリジリと肌を焼く太陽に目を細める。
「あっ、飛行機雲」
すぐに消えていってるから晴れか。
こんなに暑かったらいっそ雨でも降って涼しくなればいいのにな。
8時。
レイの家へ到着すると、ちょうどレイも玄関から出てきた。
「おはようレイ」
「おー、今日もよろしくな」
軽く挨拶を交わし、レイが荷台に乗るのを待つ。
「よいしょっと……」
「いつも思うけど、荷台乗った瞬間低血圧出るとか……」
レイのこの癖のようなものに笑いながら、荷台に乗ったのを確認してまたペダルを漕ぎ出す。
「うおっ!!飛行機雲!!」
「いきなり叫ぶなっ!!」
いつも突然覚醒するレイにボクもいつものように前から怒鳴る。
8時35分。
校門付近には誰もいない。
「時間ヤバくね!?これ遅刻だ!!」
「えっ走る!?」
8時38分。
今日もいつものようにバタバタ2人揃って走って教室へ入ると、夏期補習は45分からスタートするということに気が付いた。
「はぁはぁっ、あっちーー!!」
「走って来たけど全然時間余裕じゃん!!」
息が上がりながらレイは席へさっさと移動する。
ボクは少し遅れて席へ座る。
「セツ子時間間違えるとかほんと爆笑なんだけど」
「走って来るとかありえない」
「今日暑いのに余計暑いでしょ??」
ケラケラ笑うナルみん。
呆れたような顔をするカナデ。
苦笑いのリョウキチ。
ボクの朝は毎日激しい。
ボクの朝は母さんに叩き起こされることで始まる。
「セナ、お味噌汁とスープどっち??」
「母さん……それ今聞かなきゃいけないことでしたか??……」
毎朝正直どっちでもいいから起こさないでくれと思うような質問をするためにたたき起こしてくる母さん。
ボクは毎朝同じ答えを返しながら目を覚ます。
あー、また目覚ましより早いや……。
これ目覚ましかけとく意味ないな。
7時10分。
「おはようございます」
「おはようございます!」
下へ降りてパタパタと忙しそうに走る従業員の人達へ挨拶をすると、いつも通り元気に挨拶を返してくれた。
旅館を経営しているボクの家ではこんな朝早い時間からもお客さんの朝食を作るのに大忙し。
ボクも休みの日は配膳とか手伝っているけど、今日は補習のため朝食を食べるだけ。
父さんが作ったお客さんに出すのと同じ朝食を今日も食べる。
今日は味噌汁で正解だったな。
7時30分。
制服を着たり、補習で必要な物を準備をしたりなどの身仕度を整える。
「いってきます」
「セナ、今日は自転車??」
いつもより早く家を出るボクを呼び止める母さん。
こんな日はいつも自転車に乗ってレイを迎えに行く時だ。
「うん、それじゃあいってきます」
「いってらっしゃい」
手を振る母さんに軽く手を振り自転車に跨がり家を出た。
「今日は暑いなー」
ペダルを漕ぎながらジリジリと肌を焼く太陽に目を細める。
「あっ、飛行機雲」
すぐに消えていってるから晴れか。
こんなに暑かったらいっそ雨でも降って涼しくなればいいのにな。
8時。
レイの家へ到着すると、ちょうどレイも玄関から出てきた。
「おはようレイ」
「おー、今日もよろしくな」
軽く挨拶を交わし、レイが荷台に乗るのを待つ。
「よいしょっと……」
「いつも思うけど、荷台乗った瞬間低血圧出るとか……」
レイのこの癖のようなものに笑いながら、荷台に乗ったのを確認してまたペダルを漕ぎ出す。
「うおっ!!飛行機雲!!」
「いきなり叫ぶなっ!!」
いつも突然覚醒するレイにボクもいつものように前から怒鳴る。
8時35分。
校門付近には誰もいない。
「時間ヤバくね!?これ遅刻だ!!」
「えっ走る!?」
8時38分。
今日もいつものようにバタバタ2人揃って走って教室へ入ると、夏期補習は45分からスタートするということに気が付いた。
「はぁはぁっ、あっちーー!!」
「走って来たけど全然時間余裕じゃん!!」
息が上がりながらレイは席へさっさと移動する。
ボクは少し遅れて席へ座る。
「セツ子時間間違えるとかほんと爆笑なんだけど」
「走って来るとかありえない」
「今日暑いのに余計暑いでしょ??」
ケラケラ笑うナルみん。
呆れたような顔をするカナデ。
苦笑いのリョウキチ。
ボクの朝は毎日激しい。