「去年は男子バレーは惜しくも2位だった。今年は必ず1位を取り、男女共に優勝するぞ」
「はい、ちょっと待ってください」
男子バレーの番になり、ボク達はコートへ向かった。
去年2位だった霧南はシードへは行けず、甲陽と玖珂の2校と試合をする。
うん、まあ、それはいいんだ。
問題は……。
「なぜ臥龍先輩がベンチでいるんですか??」
「決まっているだろう、お前達の監督だ」
なぜかさも当然のように言い切られた。
「それから臨時マネージャーも用意したぞ」
その言葉と共に現れたのはトナミちゃん達だった。
「荒川先輩頑張ってください!」
「ありがとう、頑張るね」
リョウキチと小早川さんは手をギュッと握って意気込んでいる。
「蛍ちゃんのために頑張ってくるね」
「なら顔面でボール受けてください」
投げキッスとウィンクを同時に行ったナルさんに小鳥遊さんは白けた目であしらっている。
「瑠美ちゃん、応援よろしくね」
「もちろんです」
カナデがボク達に見せないような優しい微笑みをすれば顔をほんのり染める神崎さん。
「後藤先輩ファイトでーす!」
ピョンピョン飛び跳ねながら応援してくれるトナミちゃんの姿がなんだかおもしろくてボクは笑って頷いた。
「時は来た!ヤロー共行くぜっ!!」
そう叫びながら上着を脱いだレイ。
ん??上着を脱いだ??……えっ!!?
「レイっ!!ちょっ、上着脱いだらTシャツがっ!!」
せっかく伊吹さんに幻滅させないようにボク達が着せておいたのに!!
「玲斗着ときなって~!」
「そうだよ!」
「いや、もう遅いんじゃない??」
上着を着せようとするナルさんとリョウキチ。
カナデは伊吹さんを見て苦笑いでそう言った。
「岡本先輩……」
「ボク達の頑張りがっ!!」
「カッコいい!……」
はい??
「岡本先輩のTシャツとってもカッコいいです!頑張ってきてください!」
「サンキュー!頑張ってくるな!」
応援する伊吹さんにVサインを向けるレイ。
「伊吹ちゃんの感性に助けられたなー」
ミキの言うとおり。
まさかあれをカッコいいと思える人がいるなんて……。
気を取り直してボク達は1試合目の対戦相手である甲陽学園と反対側のコートへ立った。
そして鳴り響いたホイッスル音。
試合は開始された。
「はい、ちょっと待ってください」
男子バレーの番になり、ボク達はコートへ向かった。
去年2位だった霧南はシードへは行けず、甲陽と玖珂の2校と試合をする。
うん、まあ、それはいいんだ。
問題は……。
「なぜ臥龍先輩がベンチでいるんですか??」
「決まっているだろう、お前達の監督だ」
なぜかさも当然のように言い切られた。
「それから臨時マネージャーも用意したぞ」
その言葉と共に現れたのはトナミちゃん達だった。
「荒川先輩頑張ってください!」
「ありがとう、頑張るね」
リョウキチと小早川さんは手をギュッと握って意気込んでいる。
「蛍ちゃんのために頑張ってくるね」
「なら顔面でボール受けてください」
投げキッスとウィンクを同時に行ったナルさんに小鳥遊さんは白けた目であしらっている。
「瑠美ちゃん、応援よろしくね」
「もちろんです」
カナデがボク達に見せないような優しい微笑みをすれば顔をほんのり染める神崎さん。
「後藤先輩ファイトでーす!」
ピョンピョン飛び跳ねながら応援してくれるトナミちゃんの姿がなんだかおもしろくてボクは笑って頷いた。
「時は来た!ヤロー共行くぜっ!!」
そう叫びながら上着を脱いだレイ。
ん??上着を脱いだ??……えっ!!?
「レイっ!!ちょっ、上着脱いだらTシャツがっ!!」
せっかく伊吹さんに幻滅させないようにボク達が着せておいたのに!!
「玲斗着ときなって~!」
「そうだよ!」
「いや、もう遅いんじゃない??」
上着を着せようとするナルさんとリョウキチ。
カナデは伊吹さんを見て苦笑いでそう言った。
「岡本先輩……」
「ボク達の頑張りがっ!!」
「カッコいい!……」
はい??
「岡本先輩のTシャツとってもカッコいいです!頑張ってきてください!」
「サンキュー!頑張ってくるな!」
応援する伊吹さんにVサインを向けるレイ。
「伊吹ちゃんの感性に助けられたなー」
ミキの言うとおり。
まさかあれをカッコいいと思える人がいるなんて……。
気を取り直してボク達は1試合目の対戦相手である甲陽学園と反対側のコートへ立った。
そして鳴り響いたホイッスル音。
試合は開始された。
