「今日は学校別だからな、優勝目指して頑張るぞ!」


「他校の女の子来るなんて素晴らしい行事だよね~ミキぽん!」


「せやな、たまには他校の子も拝みたいよなーナルたん!」


「動機が不純なんだけど……」


「2人は本当に女の子好きだね」


球技大会2日目の朝。
意気込むレイと別の件で意気込むナルみんとミキ、それを見て呆れるカナデと苦笑いのリョウキチ。


「(なんか今日勝てない気がしてきたのはボクだけかな??)」


昨日バレー男子の部で優勝したボク達は今日学校別戦に出場することになった。
女子は昨日1年生vs3年生でした結果、3年生が勝利したらしく、女子の部の学校別戦には3年生が出場するらしい。
トナミちゃんが笑いながら「やっぱり強かったです」と言って教えてくれたんだけど、その3年生ってもしかして……。


「来たぞ!」


「他校のやつ達だ!」


周りにいた生徒達が騒ぎ出し、体育館に現れたのは3つの高校。
そしてそれぞれから1人ずつ前へ1歩出てきたのは……。


「今年もこの市民体育館で行うのか」


北の甲陽(こうよう)学園の生徒会長(男)。
眼鏡と崩れない表情が特徴の3年の山田八雲(やまだ やくも)。


「クソッ!何でウチは男子生徒しかいないんだよ!!共学死ねっ!!」


東の玖珂工業(くがこうぎょう)高校の生徒会長(男)。
右目の下の泣きボクロと170無い身長が特徴の舞子圭太(まいこ けいた)。


「今回こそ勝たせていただきますわよ!?オーッホッホッホッ!!」


西のクレールドリュンヌ女学院大学付属高校の生徒会長(女)。
縦巻きロールの髪と喋り方が特徴の白鳥蝶子(しらとり ちょうこ)。


「無駄な足掻きだな、今年もウチが勝たせてもらう」


そして南の我らが朝霧稜南高校の生徒会長(女)。
眉間にシワを寄せて怒っているのかそうでないのかわからないのが特徴の臥龍時雨。


バチバチと火花を散らせながら始まった学校別戦。
ボク達生きて帰れるかな??……

そんな不安をよそに最初に始まったのは女子バレー。
霧南は去年優勝したからシード扱い。
玖珂は男子校だから女子の試合には参加出来ないためドリ女(長いから略した)と甲陽が試合をし、勝った方が霧南と試合をする。


「オーッホッホッホッ!!」


「いきますわよ!!」


なんか去年も思ったけど、嫌だなこの女子達……。
なんかアニメとか漫画とかに出てくる典型的な金持ち女子って感じ……。


「……」


「……」


うわぁ、ナルさんとミキも冷めてる!
ドリ女恐るべし!