女の子達と別れた後昼食をとり、それを終えた俺達は最終試合を行うため体育館へ向かった。
「次の試合に勝てば明日行われる学校別大会の男子バレー代表になれるんだよね」
「勝って明日の試合出たいよね~」
りょうの言葉に頷きながらそう言うと、今度はりょうが頷いた。
「負けたら明日観覧だけになっちまうもんな」
「せっかく2日もあるのに1日目で終わりとかありえないな」
玲斗とセツ子の言うように霧南は球技大会を2日に分け、1日目には校内戦、2日目には学校別戦を行う。
校内戦ではトーナメント式で学年とクラス関係なく男女別で行われるため、1試合負けた瞬間そのチームの球技大会は終了し試合は出来なくなり観覧へ回される。
そして勝ち進み校内戦1位となったチームのみ学校別戦へ出場できる。
「俺は別に今日で終了でもいいけどね、めんどくさいし」
明日試合しないなら学校来ずに家で引きこもるつもりだ、奏ちゃん。
チームの司令塔のセッターである奏ちゃんがやる気出してくれる方法はないのかな??
「最終試合は4組とか」
「……ハル君」
「久々にお前と勝負出来るな長坂、しかし勝つのは6組だ」
体育館へ着くとすでに相手チームがいて、どこの学年かなと思ったら3年ではなくまさかの同じ2年。
しかもハル君率いる6組だった。
奏ちゃんに気付いたハル君は奏ちゃんへ声をかけて宣戦布告しアップを取りに行った。
「勝つのは6組だって??……勝つのはハル君だって??……ふふっ……勝つのは俺達4組だよね、お前達俺が上げたトスでアタックをミスしたら殺すから」
「(命懸けの球技大会!?)」
奏ちゃんがやる気出してくれたのはいいんだけど言ってることが嘘に思えない……。
多分俺の思ってることとみんなが思ってることは一緒だろうね。
だって顔が青ざめてるもん……。
「お願いしまーす!!」
いよいよ始まった最終試合。
ボールは俺達からで最初のサーブはミキぽん。
「いくでー!!」
ミキぽんの声と共に得意なフローターサーブが放たれた。
「悪い!!」
「カナ頼むっ!!」
フローターをワンで返して来たのはハル君。
その返されたボールをコートギリギリで拾った玲斗は綺麗にセッターへボールを返した。
「カナデっ!!」
「リョー!!」
右手を挙げトスを呼ぶりょうに綺麗な弧を上げる奏ちゃん。
「くっ!!」
強烈なりょうのバックアタックは相手のチームの後衛レフトへ飛んで行った。
何とか拾ったけど案の定ボール上手くは拾えずセッターにはちゃんと返っていない。
「ナルさん!!カナデ!!」
セツ子の声でセンターへ俺とセツ子は走り、奏ちゃんはセンターの場所から少し後ろへ下がった。
「行くよ~セツ子!!」
俺の声に頷いたセツ子と息を合わせて俺達2人は飛んだ。
ツーアタックで返されたボールは俺達のブロックで弾き返した。
「っしゃ!!」
体育館の床に叩きつけられたボール。
その音に俺達はガッツポーズをした。
そしてどんどん試合は進んで行き、試合終了のホイッスルが聞こえた。
「明日も頑張ろうね~」
「おう!勝とうな!」
「当然だよ、負ける気ないから」
「うん、楽しみだね!」
「あーあ、勝っちゃった」
今日の最終試合に勝ったのは俺達。
ハル君達6組は笑顔で「いい試合だった」と言ってくれた。
試合が終わると「ほなまたなー」と言いどこかへ行ってしまったミキぽん。多分女の子のとこだろうけどね~。
そして俺達は今日のことを話しながら帰ることにした。
俺の言葉にニカッと笑って意気込む玲斗。
そんな玲斗へVサインをし答えるセツ子。
俺達3人を見て優しい笑顔を向けるりょう。
めんどくさがりながらも少し楽しそうな奏ちゃん。
「(みんなとなら勝てる気がする不思議だよね~)」
明日が楽しみでしょうがない俺は夕焼けに照らされながら帰る4つの影を小走りで追いかけた。
「次の試合に勝てば明日行われる学校別大会の男子バレー代表になれるんだよね」
「勝って明日の試合出たいよね~」
りょうの言葉に頷きながらそう言うと、今度はりょうが頷いた。
「負けたら明日観覧だけになっちまうもんな」
「せっかく2日もあるのに1日目で終わりとかありえないな」
玲斗とセツ子の言うように霧南は球技大会を2日に分け、1日目には校内戦、2日目には学校別戦を行う。
校内戦ではトーナメント式で学年とクラス関係なく男女別で行われるため、1試合負けた瞬間そのチームの球技大会は終了し試合は出来なくなり観覧へ回される。
そして勝ち進み校内戦1位となったチームのみ学校別戦へ出場できる。
「俺は別に今日で終了でもいいけどね、めんどくさいし」
明日試合しないなら学校来ずに家で引きこもるつもりだ、奏ちゃん。
チームの司令塔のセッターである奏ちゃんがやる気出してくれる方法はないのかな??
「最終試合は4組とか」
「……ハル君」
「久々にお前と勝負出来るな長坂、しかし勝つのは6組だ」
体育館へ着くとすでに相手チームがいて、どこの学年かなと思ったら3年ではなくまさかの同じ2年。
しかもハル君率いる6組だった。
奏ちゃんに気付いたハル君は奏ちゃんへ声をかけて宣戦布告しアップを取りに行った。
「勝つのは6組だって??……勝つのはハル君だって??……ふふっ……勝つのは俺達4組だよね、お前達俺が上げたトスでアタックをミスしたら殺すから」
「(命懸けの球技大会!?)」
奏ちゃんがやる気出してくれたのはいいんだけど言ってることが嘘に思えない……。
多分俺の思ってることとみんなが思ってることは一緒だろうね。
だって顔が青ざめてるもん……。
「お願いしまーす!!」
いよいよ始まった最終試合。
ボールは俺達からで最初のサーブはミキぽん。
「いくでー!!」
ミキぽんの声と共に得意なフローターサーブが放たれた。
「悪い!!」
「カナ頼むっ!!」
フローターをワンで返して来たのはハル君。
その返されたボールをコートギリギリで拾った玲斗は綺麗にセッターへボールを返した。
「カナデっ!!」
「リョー!!」
右手を挙げトスを呼ぶりょうに綺麗な弧を上げる奏ちゃん。
「くっ!!」
強烈なりょうのバックアタックは相手のチームの後衛レフトへ飛んで行った。
何とか拾ったけど案の定ボール上手くは拾えずセッターにはちゃんと返っていない。
「ナルさん!!カナデ!!」
セツ子の声でセンターへ俺とセツ子は走り、奏ちゃんはセンターの場所から少し後ろへ下がった。
「行くよ~セツ子!!」
俺の声に頷いたセツ子と息を合わせて俺達2人は飛んだ。
ツーアタックで返されたボールは俺達のブロックで弾き返した。
「っしゃ!!」
体育館の床に叩きつけられたボール。
その音に俺達はガッツポーズをした。
そしてどんどん試合は進んで行き、試合終了のホイッスルが聞こえた。
「明日も頑張ろうね~」
「おう!勝とうな!」
「当然だよ、負ける気ないから」
「うん、楽しみだね!」
「あーあ、勝っちゃった」
今日の最終試合に勝ったのは俺達。
ハル君達6組は笑顔で「いい試合だった」と言ってくれた。
試合が終わると「ほなまたなー」と言いどこかへ行ってしまったミキぽん。多分女の子のとこだろうけどね~。
そして俺達は今日のことを話しながら帰ることにした。
俺の言葉にニカッと笑って意気込む玲斗。
そんな玲斗へVサインをし答えるセツ子。
俺達3人を見て優しい笑顔を向けるりょう。
めんどくさがりながらも少し楽しそうな奏ちゃん。
「(みんなとなら勝てる気がする不思議だよね~)」
明日が楽しみでしょうがない俺は夕焼けに照らされながら帰る4つの影を小走りで追いかけた。