この学校へ入学して二度目の桜。


風に吹かれてふわりふわりと舞う桜と柔らかなぽかぽかとした日差し。


おはよう、と言う生徒達の声。


俺はそんな様子を部室から眺め、アイツ達が来るのを待っていた。

個性豊かで、騒がしくて、鬱陶しい……。

だけど、中学からずっと俺と一緒に居てくれる。

俺にとって大切で大切でしょうがないヤツ達。


きっともうすぐアイツ達もここへやって来る。

そして今日からまた、本当にしょうもなくて、だけど馬鹿みたいに楽しい。

そんな高校生活二年目が始まるだろう。