天使と悪魔



毎日毎日イジメられて、もう嫌だ…。

死にたい…。


「僕が死んだら、お母さん心配してくれるかな…」

壁に飾ってある、小さい頃描いたお母さんの顔を見つめながら、そう呟いた。




「死たいのですか?」

「うん…。



えっ⁉︎」


空はバッと横を見る。


「う、うわ‼︎
化け物‼︎‼︎」


椅子から転げ落ち、床を這ってベッドの毛布をギュッと握った。


「失礼ですね…。
私たち悪魔から見れば、人間こそ化け物なのですよ。」

「あ、悪魔⁉︎」

空は驚きを隠せなかった。


急に部屋にやってきたこいつは、一体誰なんだ⁉︎


そればかりが頭の中でぐるぐると回る。