「う…………うん…………………。」



小さい声でポツリと言う。


再びガタガタと震え出した足を、止めることはできなかった。



「だよなぁ!俺たち友達だもんな‼︎」



そう言いながら、空をドンッと壁に押しやる。


何をされるのか、空は分かっていた。



ニタニタと気味悪く笑う大場は、腕を大きく振り上げた。


そして、拳を空のお腹に命中させた。


「うぐぅっ」

空は苦しそうな声を出す。


「ギャハハハハ!
やっぱストレス解消にはこれだよなぁ‼︎」


そして再び、腕を振り上げ空のお腹に拳をめり込ませる。

この動作を繰り返した。


「う、ううう…」

空は涙を流しながら、お腹を押さえる。