先日、創立記念日の日に間違って学校に登校してしまった日から、登校することには少し警戒を持つようになった。


毎日を儀式のように過ごしていたので、単調な日々に組み込まれた『平日に学校へ行く』、という行為に微塵も疑問を抱かなかったのだろう。



寝惚けた頭ではやけに寂しい通学路にも疑問を持たなかったらしく、人の気配の全くない教室に入って、やっと何かがおかしいと気づいた。



すぐさま連絡用黒板を見ると、当たり前のように『創立記念日のため休み』と書いてあり、ようやく自分の失態を理解した。


急いで学校を後にしようにも、どうしても廊下で誰かに会ってしまう。



担任に見つかったときは、最悪だと思った。

部活をしていない私が休日に学校にいることを非常に不審に思っただろう。



部活に勤しむ生徒や生徒たちの目を避けながら、犯罪者の如く、そそくさと学校を後にし、その日は結局予備校に行って勉強に勤しんだ。