学校へ行く途中、コンビニに寄った。


こんなはずでは、と思う。
お弁当は作った方が経済的にも健康的にもいい事は、頭の中ではわかっていた。



早起きは苦手じゃなかったけれど、なんせ朝動くのが苦手だった。

私にとってお弁当作りは、朝に行う作業にしてはなかなかハードなことだ。

料理があまり得意じゃないというのも手伝って、お弁当を作り始めて一週間たった頃には諦めてコンビニのお世話になることにした。



子供のため家族のため朝から活発に動く世の中のお母さんたちを想像して、素直に尊敬の念を抱く。





通いなれたコンビニで野菜ジュースとヨーグルトとサラダを買うと、見慣れた店員さんに「またこれだけですか?」と心配されつつ、苦笑いをして軽い会釈をしてから店を出た。



店を出ると五月と思えない蒸し暑さに襲われ、やっぱりあのアナウンサーの言うとおりにしてよかったと感謝した。