「………アカネさあ、今日放課後暇だろ?」

思案したような顔をしたかと思えば、急に失礼なことを言い放ってきた。


決め付けるような言い方だった。暇人と思われているのだろうか。

犬にも私にも失礼な人だと思った。



「今日は用事があるよ」



大きなビー玉の様な瞳でじっと見つめてくる。
透明すぎて、怖いくらいだった。

全てを見透かすことができるような、そんな瞳だった。



「用事って言っても、どうせ予備校で自習するだとか、そんなとこだろ?」



図星だった。言い返す言葉を脳内で探ったが、見当たらない。

沈黙は肯定なりとはよく言ったものだ。


「………」


「図星だな?」


「……はい」



強い口調に認めざるを得なかった。
悔しい。