待ち合わせに遅れてきた恭ちゃんは、約束通りアイス屋に向かおうとしていた。 「樹理、またストロベリー何ちゃら?」 「ベリーベリーストロベリーケーキ!!何ちゃらって何?」 「長くて覚えらんねぇよ」 私が好きなアイス屋さんのアイスには、変わった名前ばかりが付けられていて、それを注文する恭ちゃんはいつも噛んでは店員さんに笑われていた。 「あっ、今日空いてる!!」 信号を渡った先にある小さな黒い建物。 それが『ACE of ICE』だった。 .