だがすぐに洗い物を進めながら、笑顔で言った。
「別に!天パに負けたのが悔しかっただけ!何もなかった!」
「そう・・・?」
とてもそうは見えないけど・・・
美味香が言わないんだもん。私も何も聞かない。
「あ!もうこんな時間か・・・」
大ちゃんが時計を見て言うと。
「近藤くん間に合う?」
「うん、多分・・・」
大丈夫?
今の悠斗兄ちゃんの返事・・・不安・・・
「さぁ、行くで!」
そう言って、私達は玄関を出てバイクにまたがる。
私は大ちゃんの後ろがよかったんだけど
「あかん!俺の後ろ乗れ!じゃないとおいていくぞ!」
なんて言われたから、しぶしぶ私は悠斗兄ちゃんの後ろに乗った。
1時間ぐらい走っただろうか。
会場に到着。
「じゃ、俺らバイク停めてくるから。そこで待っとけよ!」
そう言って悠斗兄ちゃんと大ちゃんはバイクを停めに駐車場へ行った。
「美味香、緊張する?」
「うん、ちょっと・・・はぁ・・・上手いこと喋れるかな・・・」
相当だな・・・
「お待たせ!愛海は大地と一緒に券買って席座っとけ」
「悠斗兄ちゃんは?」
「姫野連れて行ってくるわ」
「わかった」
そして、私達は2人と別れ、中で待つことになった