私、何だって相談乗るよ?
助けてほしいんだったら言ってよ!
ねぇ、美味香!
「美味香!」
「えっ!?何?」
美味香はすっとんきょうな目で私を見る。
声に出ちゃったんだ・・・
悠斗兄ちゃんも大ちゃんも、目が「どうした?」って聞いてる・・・
「ごめん・・・何でもない・・・」
私はさりげなく責任逃れした。
どうしても気になる・・・
美味香・・・
「すいません、ごちそうさまでした。洗い物は私がしますんで」
いつの間にか美味香はパスタを食べ終え、台所へと持っていく。
「あ〜・・・悪いな・・・」
「いえ、ごちそうになったお礼です」
本当に美味香はしっかりしてるな〜・・・
そう思いながら残りのパスタをたいらげる。
ちょうど食べ終わったその時
「なぁ、姫野ちょっと暗ないか?」
悠斗兄ちゃんが私に聞いた。
気づいてたんだ・・・
「学校で何かあったんか?」
「ううん・・・私は何も知らん・・・」
心配そうに美味香をチラチラ見ては顔をしかめる悠斗兄ちゃん。
(だいぶ心配してる・・・)
へぇ〜たまにはいいとこあるんだ・・・
そう思いながら食器をキッチンへ持っていく。
「あ、そこに置いといて。私洗うわ」
「なぁ、美味香・・・今日学校で何かあった?私、心配で・・・」
美味香は一瞬固まった。