美味香は別に今日何かあったんじゃなくて舞台のことで緊張してるんだ!
なるほどなるほど!
そういうこと!
「大丈夫!ここには大ベテランがおるから、色々教えてもらい!」
「大袈裟やな〜」
でもまだ目は暗いまま・・・
う〜ん・・・
どうなんだろう・・・
「まぁ、まずは俺のパスタ食べて元気付けやな!」
そこに運ばれてきたのは、お店で出てきそうな本格的なパスタ!
たった10分で作ったとは思えない!
「「美味しそ〜!」」
始めて美味香が声を上げた。
(よかった、元気になって・・・)
「どうぞ、召し上がれ!」
「「いただきま〜す!」」
と、言って、悠斗兄ちゃんは美味香をガン見!
おい!食べ辛いだろそれじゃ!
でも、美味香はお構いなし!
「うわ〜美味しい!チーズが濃厚で麺もしっかりしてて、エビがプリプリで・・・」
始まった・・・お得意の食レポ・・・
「まぁ、それぐらいできたらテストも合格やな!」
「ありがとうございます!」
悠斗兄ちゃんの目はカメラ代わり。
人目を気にせず食べれるようにならないとダメらしい・・・
私絶対ヤダ・・・
「あの・・・」
突然美味香が口を開いた。
「あの、私、天パのことなんですけど・・・」
もしかして今日悩んでたのそれか?