しかし、ソックスは私より上に上がれなかったことが悔しく、軽く舌打ちをされた。

「すごいな〜美味香!」
「ほんまに!2位やで!」
「2人の方こそ!5位やったやん!」
「でも美味香にはかなわんわ〜・・・」
「はぁ・・・天パに負けた・・・また何か言われる・・・」
「大丈夫!気にすんな!」
「そうそう、私たちがついてる!」
本当に2人は優しい・・・
涙が出そうになるよ・・・
そして、ロッカーを開けた時、私は真っ青になった。
「ない!ない!ない!」
何度も見返したが、全く見つからない。
「どうしたん?」
名美が声をかけてきた。
「ネタ帳が・・・ネタ帳がないねん!」
「「えぇっ!?」」
2人は驚き、すぐにそこらじゅうを探しまわってくれた。
しかし、ネタ帳は見つからなかった。
「ここ探してみたら?」
呆れた口調で杉本が指差したのは・・・
トイレ・・・
(まさか・・・)
私は急いでトイレに駆け込み、一つづつ見て回った。
すると、1番奥のトイレに、ネタ帳が突っ込んであった。
固まった私をかばうかのように、ソックスにつめよる2人。
「何であんなことすんの?」
「私たちがやったっていう根拠は?」
私は突っ込んであったネタ帳をゴミ箱に捨て、四人のところへ駆け寄った。
「根拠も何も、あんた達以・・・」