私が声をかけても2人は知らん顔。
それどころか、ネタ合わせの真っ最中。
「気にすることないって!」
「そうそう、ほっとき!」
クラゲの2人は必死にフォローしてくれる。
「うん、大丈夫やから・・・」
そう言って、私は教室へ入った。
まだ誰もいない。
(練習しとこっかな・・・)
「お!優等生」
そう言って入ってきたのは天パの2人。
「チッ・・・」
「おい!舌打ちはないやろ!」
「誰も舌打ちなんかしてへんし!」
2人が来てくれたおかげでネタの練習ができない・・・
「あれ?今日衣装は?」
山本が1番触れてほしくないところに触れた。
「別に、忘れただけ」
「あれ〜・・・優等生さんが?めずらし〜」
おもしろがってバカにする小林。
「フン、衣装なんかなくってもあんたらには余裕で勝つよ」
「「なめんなよ!」」
こいつら・・・
何で私がこの2人に勝てるのだろうか・・・
息ピッタリで、しゃべりも間も完璧。
なのに・・・なぜ?
意味が分からない・・・
「あれ?今日も早いな〜この3人」
そう言って入って来たのは後藤先生。
「先生、こいつ衣装忘れんて〜」
おい!小林!
「おいおい、姫野、どうした、お前らしくない・・・今日の点数に響くぞ・・・?」