4限目。
今日は作家さん達の前でネタ見せ。
(楽勝楽勝!余裕で1位!)
そう思いながらロッカーを開けた。
その瞬間、私は目を見張った。
衣装がボロボロに破かれ、とても着れたものじゃない。
おまけに靴もなくなっている。
誰の仕業かはすぐに分かった。
(ソックス・・・)
あの2人は私のことをよく思っていない。
多分、私がトップなのが気に食わないんだろう・・・
確かにあの2人はそれなりに実力もある。
私だって、2人のネタはおもしろいと思う。
だからってこんなこと・・・
2人は私がネタをやってもクスリとも笑わない。
それどころか、私を睨みつけている。
それが5分間続く・・・
そんなに私がトップなのが気に食わないんだろうか・・・
とりあえず私はネタ見せの準備をする。
「あ、美味香!」
「いつも1番やな!」
そう言ってこえをかけてくれたのは、「クラゲ」の2人。
「うん・・・」
そう言って私はロッカーを閉めた。
「あれ?着替えへんの?」
「うん・・・衣装忘れて・・・」
「え!?珍しい!」
「優等生の美味香が!?」
「優等生なんて言わんといて・・・」
「「またまた〜」」
「いや、ほんまに!」
そう言ってじゃれあっていると、ソックスの2人が入ってきた。
「あ、おはよう・・・」