君に出会ったのは奇跡だと思ったんだ。
いわゆる、一目惚れってやつ。
とてつもなく綺麗で、繊細で、華奢で、まるでフランス人形のように美しかった。そんな君に、恋をしたんだ。
すれ違うたびに漂う品のいいラベンダーの香り。それに誘われるかのように、俺は恋に落ちていった。