「もう、手を出さねーよ。それに俺には万梨阿がいるしな」

…え?

今の聞き間違いですかね?

万梨阿を見ると顔を赤くして俯いている。

「恥ずかしいからやめてよ」

春人の背中に隠れる万梨阿。

「まーりーあー」

私はとっさに万梨阿に抱きついた。

「万梨阿返事したの?いつからなの?」

質問攻めで聞くと顔を真っ赤にして「もー質問なし」と可愛い万梨阿ちゃん。

2人が思い合ってるなら私は嬉しい。

いつの間にかクラスのみんなも揃い始めて授業が始まる前になった。