レンジで温めてくれたのか温かい食事を食べながら、祐真を見て思うこと。




……祐真はいつだってそうだった。



あたしが機嫌を損ねたり避けようとするとわざわざ側へやって来て機嫌を取ろうとする訳でもなく説教するか、こういう時だけあたしの話に耳を傾けた。



だからあたしはいつまで経っても祐真から離れられなくて。



口悪いし態度も悪いけど垣間見れるぶっきらぼうな優しさがあたしをどうしようもなく惹きつける。






ーーいつだったか、祐真が高校生になってあたしがまだ中学2年生だった頃。



あたしが抱き着いたりして祐真がそれを拒みながらじゃれ合ってた時に二人同時にこけた時。


こけて起き上がろうとした時に祐真の顔が至近距離にあって。


びっくりしてしばらく目を合わせてたら祐真の顔が近付いてきて、それに怯んだあたしが顔を背けた。