PM 19:30。
コンコンと部屋のドアを叩く音。
ベットに寝転がっても眠れないあたし。
「柚子、ご飯食ってねぇだろ」
部屋のドアの向こうから聞こえる声に「…食べた」と言うと「嘘つけ」と即答された。
「開けんぞー」と言いながら、あたしの了解も待たずに部屋のドアが開いた。
「…こんな時間に寝ようとしてたのか?」
あたしの姿を見て少しビックリした祐真に、「こんな日もあるんだよ」とそう言った。
祐真の手には料理が取り分けられた皿が乗ってて。
「…お腹空いてないのに」
「いーから食え」
居座るつもりかテーブルの横に座ってあたしの部屋の28インチのTVを付け始めた。

