リビングまで行くと聞きなれた声たち。
「やっぱおばさんの料理最高だな。この生姜焼きもうまい」
テーブルを囲んでママの料理を食べてるいつものみんなの姿があって。1週間ぶりの祐真の姿が眩しくて。
「美味い美味い。やっぱ兄貴柚子と結婚しといた方が良いんじゃねぇの?柚子には望みねぇけど一生おばさんの料理が食えるぜ?」
「…余計なお世話だよ祐星!」
い〜っと歯を出して挑発するけど逆にあたしの顔芸に笑われた。腹立つ。
「あら柚子おかえり〜」
「ただいま!」
目も合わせないでただいまを言って一目散に部屋に駆け付けてお風呂に浸かったあたし。

